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【F1イギリスGP決勝の要点】スタートで首位浮上。抜かれても順位を奪い返そうと試みたノリスが盛り上げたホームレース
2023年7月10日
「まあ、最終的にはいつも、マックスが台無しにしちゃうんだけどね」
F1第11戦イギリスGPの予選直後、フロントロウを獲得してのけたランド・ノリス(マクラーレン)が、手が届きかけたポールポジションを奪ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に対し、いかにもノリスらしいジョークを交えた言い方で悔しさを表していた。
そして決勝レースでも、フェルスタッペンは圧倒的な強さで6連勝を遂げた。それでもイギリスGPが「台無しに」ならなかったどころか、単調さとは無縁の展開となったのは、まさにノリスのおかげだった。
ノリスがスタートに賭けていたことは明らかだった。フェルスタッペンのホイールスピンに助けられたのも事実だが、ノリスの気迫がフェルスタッペンのそれを遥かに上回っていたと言うべきだろう。
2台のレースペースの違いからすれば、たとえスタートで先行しても、そのままチェッカーまで突っ走れる可能性が極めて低いことは、ノリス自身わかっていたはず。もちろん背後のフェラーリ、メルセデスとの戦いを、優位に進めたいという戦略的な意味もあった。だがノリス自身は、ポールを奪った王者に一矢を報いたいという思いの方が、強かったのではないか。
その後のノリスは、5周目にDRSでかわされるまでフェルスタッペンの猛追を防いだ。さらに抜かれてからも、何度もDRSで首位の座を奪い返そうと試みた。今回からノリス同様にアップデートの恩恵を受けたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)も、トップの2台に必死に食らいつき、4番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)以下との差をジリジリと広げていた。
これまでマクラーレンMCL60の大きな弱点だったレースペースの悪さは、前戦オーストリアでのノリスの4位入賞で解消された可能性があった。それが今回、ノリス、ピアストリが揃って上位を快走したことで、完全に確認されたと言っていいだろう。
タイヤ交換で5番手に交換した直後にケビン・マグヌッセン(ハース)が止まってしまい、バーチャルセーフティカー(VSC)、ついでセーフティカー(SC)導入という不運がなければ、ピアストリのキャリア初表彰台はほぼ間違いないところだった。
マクラーレンは今回の2、4位入賞で、一気に30ポイントを獲得。過去9戦で挙げた29ポイントを凌ぐ大量得点で、コンストラクターズ選手権でもアルピーヌを抜いて5位に浮上した。確かにトップ4チームとのポイント差は、依然として大きい。
しかし現時点でのマシン戦闘力は、ここ2戦不振だったアストンマーティンはもとより、フェラーリ、メルセデスとも互角だ。今季は多くのチームがシーズン中に小刻みにアップデートを繰り返しているが、マクラーレンはそのなかで最も劇的に速くなったマシンと言えるだろう。
(取材・文 柴田久仁夫)
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7/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
7/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
7/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |