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【気になる一言】「まだ肺に違和感がある」コロナから復活のハミルトン、肉体的に厳しいレースを覚悟

2020年12月13日

 2020年F1第15戦バーレーンGP後に新型コロナウイルス陽性となり、前戦サクヒールGPを欠場していたルイス・ハミルトン(メルセデス)。バーレーンでの10日間の自己隔離を経て、陰性となったのが12月9日(水)、アブダビ入りしたのはグランプリ開幕前日の午後、ハミルトンにとってアブダビGPは病み上がりの一戦だった。


「この週末、リズムを取り戻し、いつものような勢いでアタックをすることは僕にとって間違いなく難しいものだった」と、予選後のハミルトンは、思っていたような予選にならなかったことを認めていた。


 ハミルトンがいつものようなリズムでなかったことは、Q1でのオーバーランが物語っていた。1セット目のソフトタイヤでのタイムアタックで、ハミルトンは最終コーナー手前のターン20でコースをはみ出し、縁石にマシンを激しく打ちつけ、フロア(マシン下面)に若干のダメージを負った。


「確かにダメージを負ったけれども、それがなかったとしても今日はポールポジションは難しかったと思う」と言うハミルトンにとって、フロア以上にダメージが大きかったのは、コースをはみ出したことでトラックリミットを超えてしまい、タイムが抹消されたことだった。


 フリー走行3回目を終えた段階で、ソフトタイヤを4セット残しているトップチームの予選におけるタイヤ戦略は、勝負となるQ3で2セットのソフトタイヤを使用したいため、Q1とQ2は1セットずつしかソフトを使用できない。


 ところが、1セット目のアタックがタイム抹消となったハミルトンは、Q1で2セット目を投入しなければならなくなった。


 そうなると残りは2セットしかなくなる。ハミルトンはQ2をミディアムタイヤで突破したのだから問題ないように思えるが、ミディアムでアタックを行った後、ソフトでアタックをするのはフィーリングが異なるため、Q3に入る前にソフトで試走をしておきたい。


 Q2突破が間違いないタイムを出しているにもかかわらず、メルセデスがQ2の最後にソフトでコースインをするのはそのためだ。


 今回のハミルトンも、ミディアムでQ2のトップタイムをマークしていたにもかかわらず、Q2の最後にコースインしていた。ただし、このタイヤは新品のソフトではなく、Q1で使用したユーズドのソフトだった。まったく試走しないよりはいいが、Q3へ向けてソフトタイヤのグリップ力を感じとるには、完璧な状況ではなかった。

2020年F1第17戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2020年F1第17戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)


 じつはQ2でのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)も、1セット目のミディアムでアタックを失敗している。そのためミディアムで2回アタックをしたため、Q3へ向けたソフトタイヤでのアタックはできていなかった。


 それでも、フェルスタッペンがQ3でポールポジションを獲得したのは、ミスなく1ラップをまとめることができたからだった。


 これに対して、ハミルトンのQ3アタックはミスが多かった。セクター1は自己ベストを更新したが、セクター2の自己ベストはQ2で出したもので、セクター3に至ってはQ1以降自己ベストを更新できていなかった。


 その理由をハミルトンはこう説明した。


「復帰できたことは良かったけれど、正直、体調はまだ100パーセントじゃない。肺に違和感があるんだ」


「でも、たとえ片手になっても僕は走ることをあきらめない。だって僕はレーシングドライバーだからね。ただ、肉体的には簡単なレースにならないことを覚悟している。だから、日曜日はすべての力を振り絞って戦うことになると思う」


 これはいつものハミルトン流の謙遜なのか、それとも本当に体調が万全ではないのか。その答えは日曜日のレースまで待たなければならない。

2020年F1第17戦アブダビGP予選後会見 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)
2020年F1第17戦アブダビGP予選後会見 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)



(Masahiro Owari)




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