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F1 Topic:タイヤに厳しいと予想されるムジェロ。ミディアムでのQ2突破はトップチームでも困難か
2020年9月12日
2020年F1第9戦トスカーナGPの金曜日フリー走行を終えて、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は「タイヤに関しては金曜日は悪くなかったが、土曜日と日曜日はもっと厳しくなることを予想しているから、まだ安心はできない」と語った。
ピレリでヘッド・オブ・カーレーシングを務めるマリオ・イゾラも、金曜日の段階で「何人かのドライバーのタイヤにブリスター(タイヤの温度が上昇して内部のゴムが沸騰、表面に気泡が出てしまう状態)が確認されている」と語っている。
ムジェロ・サーキットは全長5.245kmのなかに15のコーナーが点在するが、時速100km以下で回るコーナーがひとつもない。かつてブリヂストンからタイヤを供給されていたフェラーリは、日本GPにムジェロでタイヤテストを行い、最終的に鈴鹿に持ち込むスペックを決めていた時代もあった(当時は1社による供給ではなかったため、チームの要求に合わせたタイヤの供給が可能な時代もあった)。
いずれにしても、ムジェロがタイヤに厳しいことには変わりなく、ピレリもこのトスカーナGPでは最低内圧をフロント25.0psi/リア20.5psiに設定してきた。これは第4戦イギリスGPが行われた1週目のシルバーストンの値とほぼ同じである(データ1)。
※データ1
ピレリが指定したタイヤの最低内圧
・ムジェロ(トスカーナGP)
フロント25.0psi/リヤ20.5psi
・シルバーストン(イギリスGP)
フロント25.0psi/リア21.0psi
タイヤに厳しいとなれば、優勝を狙うトップチームは予選Q2での自己ベストをできればミディアムで記録し、グリップ力はあるが耐久性に乏しいソフトではスタートしたくないはず。しかしイゾラは、今回のトスカーナGPではそれはトップチームでも簡単ではないだろうと話す。
「金曜日の走行データでは、ソフトとミディアムの差が我々の想定よりも大きかった。我々は事前のシミュレーションで、ソフトとミディアムの差は0.6〜0.7秒だと思っていたが、金曜日を終えた段階では0.9秒あった。そうなると、ミディアムでQ2を突破するのはかなりリスキーになる」
つまり、ムジェロではタイヤ戦略が重要なポイントになるだろう。
このタイヤ戦略が重要となるのは、予選Q2とレーススタート時だけではない。イゾラは「タイヤの摩耗だけを考えれば、2ストップのほうが良い作戦だが、ここは抜きどころがほとんどない。したがって、みんな1ストップを狙うだろう」と予測する。
タイヤに厳しいサーキットで、1ストップでの我慢比べレースといえば思い出されるのが、第4戦イギリスGPでレース終盤に相次いだタイヤのパンクだ。
レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、こう語る。
「日曜日はみんなピットストップを複数回行うと思うけど、どうなるか見てみよう」
ムジェロで記録されたF1マシンでの最速タイムは、2012年の5月に3日間行われた合同テストでトップタイムをマークしたロマン・グロージャン(ロータス・ルノー)の1分21秒035だ。
トスカーナGP初日のトップタイムはバルテリ・ボッタス(メルセデス)の1分16秒989なので、すでにグロージャンのタイムは約4秒短縮した。これは2004年に当時フェラーリに所属していたルーベンス・バリチェロが記録した1分18秒704の非公式レコードをも抜く速さだった。
初日にトップタイムを記録する速さをメルセデスはレースで最後まで維持できるのか。あるいはスピードを追求するがあまり、再びアクシデントに襲われてしまうのか。このトスカーナGPでも、最終ラップまで多くのファンが目が離せないレース展開になることを期待したい。
(Masahiro Owari)
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9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |