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2021年に若手ふたりを起用するフェラーリは「今以上にコンビを指揮しやすくなる」と元F1ドライバー
2020年6月9日
かつてフェラーリに所属していた元F1ドライバーのジャン・アレジは、フェラーリのドライバーラインアップについて、若手ドライバーをふたり起用する2021年のラインアップの方がチームは指揮しやすいだろうと語った。
2019年シーズンはセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールという組み合わせだったが、主導権をめぐるふたりの戦いが深まるにつれて、チームとしては扱い方が難しくなっていった。最終的にはルクレールの優勢が確実なものになり、その後ベッテルは2020年末にチームを離れることを決断した。
ベッテルの後任はカルロス・サインツJr.(マクラーレン)に決まっているが、ルクレールとサインツJr.という新たなコンビの方が、現在のふたりよりもさらに不安定な関係に陥るのではないかと考える人も多い。
しかしアレジは別の見方をしている。現在ベッテルの32歳という年齢に対して、サインツJr.は25歳、ルクレールは弱冠22歳と、ふたりともまだ若い。チームメイトに若手を組み合わせることで、仮に争いが生じたとしてもチーム代表のマッティア・ビノットがより強力な指揮権を発動できると考えているからだ。
「逆ではないかと思っている。チームとしてはむしろ管理しやすくなるだろう」と、アレジは今週『Sky Sports F1』のボッドキャスト番組で語った。
「ふたりの若手、ふたりのプロフェッショナルドライバーが揃うということだ」
「私はカルロスが大変な努力家だということを知っている。それに彼はマクラーレンとルノーを経験している。非常に熟練したチームから移ってくるということだ。だからマネジメントにとっては、彼らふたりの方が今よりもコントロールしやすくなるだろう」
またアレジは、F1チャンピオンを起用してもチームオーダーが出るということは、通常とはかなり異なる状況だと語った。フェラーリがドライバーズ選手権を制したのは2007年のキミ・ライコネンが最後で、コンストラクターズタイトル獲得もライコネンとフェリペ・マッサを擁した2008年シーズンが最後となる。
それ以降、チームはタイトル獲得者を最低でもひとり起用する方針を堅持してきた。2010年から2014年まではフェルナンド・アロンソ、2014年にF1に復帰したライコネンは2018年まで在籍。ベッテルは2015年にチームに加わっている。
しかしタイトル奪還への強い願いは、この方法ではかなわなかった。アレジは、新たに『若手起用の方針』へと転換したフェラーリの判断は正しいものだと考えている。
「世界チャンピオンやカリスマ的なドライバーがチームにいる場合、彼に柔軟性を要求することは非常に難しい」
「セバスチャンのような世界チャンピオンを迎え入れたら、彼は全力を尽くして戦おうとするものだ」
■「ベッテルはチーム再建を果たせなかった」と示唆
アレジは、5度目のタイトル制覇という野望を果たせないままチームを離れるベッテルを見るのは寂しいことだと語った。
「私はセバスチャンをとても尊敬している。(彼は)4度の世界チャンピオンなのだから。彼は持てる力をすべて注ぎ込んでフェラーリで世界チャンピオンになるという目標に挑んだが、達成できなかった」
「達成できなかったが、それは彼の責任とも、チームの責任とも言えない。ただ何かがうまくいかなかった」
彼はまた、ベッテルのフェラーリ離脱という報せをこれほど早く聞くことになるとは思わなかったとも述べた。というのも、新型コロナウイルスの影響で遅れている2020年シーズンの開幕すら待たずに発表されたからだ。
「実際に、選手権開幕前の発表という今回の動きには非常に驚いた。だが、彼のような人にとっては大きな決断だったのだろうと思う。『ここまでで十分だ。僕はフェラーリで今シーズンを戦うが、来年についてはどうするか分からない』と表明するためには強い意志が必要だからだ」
一方で「ただ、物事が彼の想定通りには進まなかったのは間違いないと思う」と語り、自分が力を最大限発揮できるようにチームを形成し直すという、何年も前にミハエル・シューマッハーが行ったようなことが、ベッテルには実行できなかったとアレジは示唆した。
「ミハエル・シューマッハーを例に取れば、彼は(フェラーリで)私の後任ドライバーになったときに、テクニカルチームを一緒に移籍させた」
「彼は世界チャンピオンになるために(ベネトンで)ともに働いたスタッフたちを連れてきた。それからタイトル制覇までは4年かかったが、とにかく実現させたのだ」
「セバスチャンの場合は状況が違った。彼は移籍したフェラーリのテクニカルチームに自分が望むことを教え、持ち込もうとした。しかし(レッドブルから)エイドリアン・ニューウェイを連れてくることはしなかった。それで状況は大きく変わってしまったのだろう」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
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