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F1第7戦カナダGP決勝:トップチェッカーのベッテルに無情のペナルティ、優勝はハミルトンの手に。ホンダ陣営は挽回叶わず
2019年6月10日
6月9日現地時間午後2時10分、カナダGP決勝が行なわれ、メルセデスのルイス・ハミルトンが優勝を飾った。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは5位。ピエール・ガスリーは8位に終わった。決勝日はこの週末で一番の暑さとなり、気温は28度、路面温度は51度というコンディション。
予選Q2でクラッシュを喫したケビン・マグヌッセン(ハース)はモノコック交換が必要となりピットレーンスタートに。カルロス・サインツJr.(マクラーレン)はアレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)のアタックを妨害したとして3グリッド降格ペナルティが科され、Q2敗退を喫したフェルスタッペンは9番グリッドからスタートすることとなった。
ハミルトンは予選後に見つかったハイドロリック系のリークと合わせてグリッド上でフロントブレーキのフルード系も確認を行なってフォーメーションラップへと出ていった。
上位勢はミディアムタイヤ、Q3に進出したルノー勢とマクラーレン勢はソフトタイヤでスタートし、自由にタイヤを選ぶことができるフェルスタッペンはハードタイヤを選択。トロロッソ勢はミディアムタイヤを選んだ。
上位勢はスムーズなスタートを切りフェラーリのセバスチャン・ベッテルがホールショットを奪った。チームメイトのシャルル・ルクレールはやや加速が鈍かったハミルトンのインを伺うがハミルトンも巧みに2番手のポジションを守った。
4番手ダニエル・リカルド(ルノー)、5番手ガスリーと続き6番手にはニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)が上がってバルテリ・ボッタス(メルセデス)は7番手に落ちた。
フェルスタッペンは1周目の途中で8番手に上がっていたが、バックストレートで抜き返され9番手に落ち、10番手にはトロロッソ・ホンダのダニール・クビアト。
チームメイトのアレクサンダー・アルボンは、ターン1でセルジオ・ペレス(レーシングポイント)とアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)に挟まれてフロントウイングを失いピットインを余儀なくされた。アルボンは、ハードタイヤに履き替えここから最後まで走り切る戦略に出た。
6周目、フェルスタッペンはランド・ノリス(マクラーレン)をパスして8番手に浮上。3周目にブレーキキャリパーが過熱してしまったサインツがこれを冷やすためにピットインしハードタイヤに交換。
マシンにデブリを拾ってダウンフォースを失ったキミ・ライコネン(アルファロメオ)も5周目にピットイン、ガスリーも7周目にピットインしてハードタイヤに交換しストロールの後方まで後退した。
ノリスはサインツと同様にリヤキャリパーがオーバーヒートしてブレーキがプアになり、8周目のターン8〜9でコースオフした上に最終シケインをショートカット。最後は右リヤアップライトが破損してマシンを止めリタイアとなってしまった。
首位ベッテルはハミルトンに2秒強のギャップを築き、3番手ルクレールは6秒後方。ソフトタイヤを保たせるためマネージメントする4番手ヒュルケンベルグは20秒も離され、ボッタスとフェルスタッペンがそこに抑え込まれて走行する。
ヒュルケンベルグは16周目にようやくピットインしハードタイヤに交換。ここからボッタスとフェルスタッペンはプッシュを開始するが、長くトラフィックの中で走ってタイヤの劣化が進んだのかペースは上位3台に0.5秒ほど及ばない。ボッタスはリヤのグリップ不足を訴えるが、ハードタイヤに交換すれば解消するはずだと報告する。
26周目にベッテルがピットイン。ハミルトンはステイアウトしベッテルに対してオーバーカットを狙うがタイヤはすでにグリップを失っており27周目にピットインを強いられ、この間にファステストラップを記録するプッシュを見せたベッテルの4.5秒後方に戻ることとなった。
ボッタスは30周目にピットインしてリカルドの後方に出てしまい、そのままリカルドに抑え込まれてタイムロスを喫する。ここでフェルスタッペンにはボッタス逆転のチャンスが訪れる。
ルクレールは33周目にピットインしてフェルスタッペンの後方になるが、すぐにパスして先行した。ボッタスは38周目のバックストレートでようやくリカルド攻略に成功する。43周目からファステストラップを記録してフェルスタッペンとのギャップを縮め、これで4番手はほぼ確保できたと言えた。
40周目を迎える頃には2番手ハミルトンは首位ベッテルとのギャップを縮めていきDRS圏内に入る。しかしフェラーリもエンジンモードを変更しファステストラップを記録して対抗してみせる。
48周目のターン3でリヤが流れたベッテルはターン4をカットし、その隙に背後のハミルトンがオーバーテイクを狙う。ベッテルはターン4出口でハミルトンを幅寄せをするようなかたちでコース復帰したため、首位をキープしたもののスチュワードの審議対象となった。
その後、ベッテルは5秒加算ペナルティを考慮して再びファステストラップを記録してハミルトンを引き離しに掛かる。これに対してボッタスがアタックを行なって53周目に1分14秒895を記録してファステストラップを取り戻した。
フェルスタッペンは48周目にピットインしリカルドだけでなくヒュルケンベルグにも先行を許す。しかしミディアムに交換してハイペースで追いかけ、50周目にはヒュルケンベルグをパス。さらにリカルドもパスして5番手まで挽回してきたが、この時点でボッタスには14秒のギャップが残され、これ以上の追撃は断念した。
57周目、やはりベッテルに対して5秒加算ペナルティが科され、ベッテルはさらにファステストラップを記録する走りで1周1秒ずつハミルトンとのギャップを広げていく。これに対してメルセデスAMGもパワーユニットのモードを変えて対抗し2.5秒のギャップを維持するどころかギャップを縮めていく展開に。
後方ではストロールがバックストレートでサインツを抜いて9番手を奪い取った。その後方にいたクビアトもサインツを抜いて10位入賞圏に入って来た。
結局ベッテルは先頭でチェッカードフラッグを受けたがハミルトンには1.342秒差しか付けることができず、ペナルティによってハミルトンの3連勝が決まった。メルセデスAMGは開幕から7連勝。
ペナルティの裁定に納得のいかないベッテルは2位、3位はルクレール、4位ボッタス、5位フェルスタッペンで6位・7位にリカルドとヒュルケンベルグのルノー勢が入り、ガスリーは8位。9位ストロール、10位クビアトというトップ10となった。
なおファステストラップはルクレールが63周目に1分14秒356を記録したがボッタスは67周目にピットインしてソフトタイヤに交換し69周目に1分13秒078で塗り替えて1ポイントを獲得した。
(Mineoki Yoneya)
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9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |