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【F1第10戦決勝の要点】スペインGPでの2つの予想外。アストンマーティンの遅さとアルピーヌの健闘
2024年6月24日
2024年F1第10戦スペインGPにおいて、ピエール・ガスリーが9位、エステバン・オコンも10位に入り、アルピーヌが前戦カナダGPに続くダブル入賞を果たした。
ガスリーが7番グリッド、オコンが8番グリッドからのスタートだったため、ともに二つ順位を落としたことになる。とはいえ、抜かれた相手はマクラーレンのオスカー・ピアストリとレッドブルのセルジオ・ペレスで、そこは仕方がないだろう。何よりも上位チームであるはずのアストンマーティン、前戦まで絶好調だったRBを大きく引き離してのダブル入賞は、アルピーヌにとって、望みうる最高の結果だっただろう。
予選後に掲載された『第10戦予選の要点』にて僕は、「ガスリーは(決勝レースは)フェルナンド・アロンソとポイントを争う展開になるはず」と、締めくくった。しかしその予想は完全に外れ、地元グランプリを10番グリッドからスタートしたアロンソは序盤に14番手まで順位を落とすと、その後もまったくアルピーヌの2台に追いつくことなく、12位完走に終わった。さらにランス・ストロールも14位が精一杯で、アストンマーティンはモナコGPに続いて今季二度目のノーポイントレースになってしまった。
彼らはコース上でアルピーヌにかなわなかっただけでなく、作戦上でも完敗だった。アルピーヌはオコンが14周目、ガスリーが15周目と比較的早い段階で1回目のタイヤ交換をさせたのに対して、アストンマーティンはストロールが18周目、アロンソに至っては20周目まで引っ張らせた。
カタロニアサーキットはタイヤのデグラデーション(性能劣化)が大きいため、ピットインを遅らせることで、よりフレッシュなタイヤで第2スティントを戦う目論見だったのだろう。しかし結果的には、早めのピットインによるアンダーカットが正解だった。ガスリーが交換作業の遅れで3秒以上のタイムロスを喫し、いったんは13番手まで後退したにもかかわらず、6周後には8番手まで順位を回復したことからも、それは明らかだった。
もちろんアルピーヌの好調が次戦以降も続く保証はなく、逆にアストンマーティンがいつまでもこの位置に甘んじることもないだろう。しかしこの週末に限れば、アルピーヌは超僅差の戦いを見事に勝ち抜いた。
なかでもガスリーは予選に続いて、レースでも100点満点の走りだった。序盤は速さで勝るピアストリに何度もDRS圏内に入られながらも、15周目のピットインまで7番手を死守した。そして終盤にはソフトタイヤを履くペレスに猛追され、ジリジリと差を詰められながらも、ファイナルラップにオーバーテイクされるまで持ち堪えた。
新たな飛躍を求めてアルピーヌにやってきたガスリーだが、今年は特にマシンの戦闘力不足に苦しんできた。しかし、苦境のなかだからこそ最高の走りを披露する。そんなガスリーの気迫が見えたスペインの週末だった。
(柴田久仁夫)
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7/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
7/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
7/7(日) | 決勝 | 23:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |