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FIA会長に不正行為の疑いなしと倫理委員会が結論。アロンソのペナルティ&ラスベガスのコース承認に干渉した証拠なし
2024年3月21日
FIA倫理委員会は、FIA会長モハメド・ビン・スライエムが2023年のふたつのグランプリに関して不正な行為を行った可能性について調査した結果、それを立証する証拠はないとして、疑いは晴れたと発表した。
ビン・スライエム会長は2023年F1サウジアラビアGPの結果への介入と、同年ラスベガスGPのトラック承認を妨げようとした疑いについて、調査された。
サウジアラビアGPについては、ビン・スライエム会長はアストン・マーティンのフェルナンド・アロンソのペナルティを取り消させたという告発がなされていた。アロンソは、スターティンググリッドでの停止位置が正しくなかったとして5秒のタイムペナルティを科された。そのペナルティをピットストップ時に消化した際に、5秒がたつ前にリヤジャッキがマシンに接していたため、適切にペナルティが消化されなかったと判断され、10秒のタイムペナルティを受けて3位から4位に降格。しかしアストンマーティンは再審議を請求、その結果、スチュワードはペナルティを取り消し、アロンソは3位に復帰した。
ビン・スライエム会長が受けたもうひとつの告発は、2023年ラスベガスGPを前に、安全性の面で新サーキットが許可されない方法を見つけるようオフィシャルに指示したという疑いだ。しかし懸念事項は発見されず、コースは承認され、グランプリは予定どおり開催された。
この2件の告発を行ったのは同じ人物で、FIAのスタッフであるといわれている。告発を受けてFIAは調査を行ったが、ビン・スライエム会長がそういった行為をした証拠は見つからなかったという。
「FIAコンプライアンス部門は、外部アドバイザーの支援を受けて、2023年のF1イベント中にスポーツ上の決定に干渉が行われた可能性があるとの疑惑について、徹底的な調査を実施した」とFIAの声明には記されている。
「調査結果を検討した結果、倫理委員会はFIA会長モハメド・ビン・スライエムに関するいかなる種類の干渉の疑惑についても立証する証拠は存在しないとの判断で全員一致した」
「干渉の可能性に関する懸念は、FIAコンプライアンス・オフィサーの注意を引き、その後、FIA規約第32.2.5条に基づいて、FIA倫理委員会に伝えられた」
「その後、11人の証人へのインタビューを含む、30日間にわたる堅固で広範囲にわたる独立した調査が行われた」
「FIA会長に対する疑惑には根拠がなく、FIA倫理委員会の決定を裏付ける、合理的な疑いを超える強力な証拠が提示された」
「FIA会長の、以下に関する一切の不正行為の疑いが晴れた。(i)2023年サウジアラビアGPでアストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームからの異議申し立てを受けて、14号車に対する追加ペナルティを取り消すというスチュワードの決定に介入したという疑い。(ii) 2023年ラスベガスGPのトラック認証プロセスを妨害しようとした疑い。認証は期限内に完了し、承認された」
「今回の捜査過程における会長の全面的な協力、透明性、コンプライアンスには大変感謝している」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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