最新記事
- グランプリのうわさ話:オースティン、コース...
- JRPA日本レース写真家協会が2024年モータース...
- ルーキーレース延期の理由のひとつはロジステ...
- ルノーの次世代F1パワーユニット救済を求める...
- 2025年用ピレリF1タイヤのテストにメルセデス...
- F1、巨大複合企業グループ『LVMH』と10年のグ...
- 【角田裕毅を海外F1ライターが斬る】マルコの...
- シーズン後の新『F1ルーキーレース』、2024年...
- F1パワートレイン事情:ハミルトンがアゼルバ...
- 「いじめに遭い、本当につらい時期があった」...
- 苦戦するチームに「特効薬はない」アルピーヌ...
- 松田次生のF1目線:ドライバーに求められるセ...
レッドブル&HRC密着:他チーム以上のスピードアップが可能なDRSを活かして首位奪回。メルボルンで初勝利を達成
2023年4月3日
F1第3戦オーストラリアGPのスタート直後の1コーナーでジョージ・ラッセル(メルセデス)に先を越され、さらに3コーナーでルイス・ハミルトン(メルセデス)にインを差されて1周目に3番手に後退したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。しかし、フェルスタッペンとレッドブルに焦りはなかった。それはオーストラリアGPの舞台であるアルバートパーク・サーキットにはDRSゾーンが4カ所設けられていたからだ。
DRSはリヤウイングのフラップが開くことで空気抵抗が減り、前車とのスピード差を生じさせてオーバーテイクを促進させる目的で導入されているシステムだ。
通常であれば、作動させると時速15kmから20kmほどに増加するDRSだが、レッドブルのRB19のDRSは作動させると約30kmスピードアップする。そのメカニズムは明らかにされていないが、リヤウイングそのもののデザインだけでなく、リヤウイングの下にあるビームウイング、そしてディフューザーの形状と車高が関係していると考えられている。
しかし、この日のフェルスタッペンはDRSが稼働可能となるはずの3周目以降もなかなかメルセデス勢をオーバーテイクすることができなかった。それは1周目にシャルル・ルクレール(フェラーリ)がコースアウトしてセーフティカーが導入されたため、DRSの開始が遅れたことと、メルセデス勢が1-2体制でランデブー走行していたことが関係していると思われる。フェルスタッペンが追うハミルトンもラッセルの背後でDRSを使用していたため、速度差が生まれにくかった。
そのメルセデスの1-2体制はアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)のクラッシュによってセーフティカーが導入されたタイミングでラッセルがピットインしたことで崩れた。その後、レースは赤旗となり、10周目に再開。DRSが使用可能となった12周目のバックストレートで単独走行していたハミルトンを難なくパスして、トップを奪い返した。
こうなると、レースはフェルスタッペンの独壇場。その後、再び赤旗が出され、フェルスタッペンが築いたマージンは消えたが、しっかりと再スタートを決めたフェルスタッペンは首位の座を堅持。3度目の赤旗によって、最後はセーフティカーランの隊列のままチェッカーフラッグを受け、結果的にポール・トゥ・ウインを飾った。
オーストラリアGPでの勝利はフェルスタッペンにとって初めてとなっただけでなく、レッドブルにとっても2011年以来の美酒。その12年前にF1が導入したのが、このDRSだった。あれから12年、進化させたDRSを身につけたレッドブルの強力な加速は衰えることを知らない。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |