12勝を挙げた元F1ドライバー、カルロス・ロイテマンが79歳で死去
2021年7月8日
1972年から1982年にF1に出場し、12回の優勝を達成したカルロス・ロイテマンが79歳で死去したことを、家族が公表した。
アルゼンチン出身のロイテマンは、今年5月、消化器出血により入院、手術を受けた後、回復し、退院した。しかし合併症により再び入院し、6月21日から集中治療室での治療が行われた。今週、再び消化器出血が起き、容体が悪化し、ロイテマンは水曜に亡くなったということだ。
2017年にロイテマンは肝臓がんの手術を受けており、最近の症状は肝臓がんに起因するものであったと考えられている。
ロイテマンは、1972年から1982年まで146回のグランプリに参戦、ブラバム、フェラーリ、ウイリアムズで優勝、通算12勝、46回の表彰台を獲得した。ロイテマンはランキング2位を1回、3位を3回獲得しているが、F1タイトルには届かなかった。
1981年、最終戦ラスベガスGPを前に、ウイリアムズのロイテマンは、ブラバムのネルソン・ピケを1ポイント差でリードしていた。ロイテマンはポールポジションを獲得したものの、ノーポイントに終わり、ピケが逆転で自身初のタイトルをつかむ結果となった。
モータースポーツから引退した後のロイテマンは、母国で政治家としてのキャリアに乗り出した。出身地であるサンタフェの州知事を務め、その後連邦上院議員になった。
ロイテマンは政治家としても人気があり、多くの人々からアルゼンチンの大統領候補にふさわしいとみなされ、2011年に出馬を検討したが、最終的に見送った。
F1はロイテマンの訃報を受け、次のような声明を発表した。
「カルロス・ロイテマンが亡くなったことを聞き、深い悲しみに包まれています。彼は長年にわたって我々のスポーツにおいて大きな存在であり、最後までファイターでした。彼が亡くなり、本当に寂しくなります」
(autosport web)
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