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「ヒーロー、アロンソの予選7位は10点満点で11点に値する快挙」:英誌ドライバー評価 F1スペイン編
2017年5月20日
英AUTOSPORTが2017年F1第5戦スペインGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価、10点がひとり、9点が3人に与えられた。
この企画は英AUTOSPORTが数年前から行っているもので、各グランプリにおいてすべてのドライバーに関して主に予選と決勝のパフォーマンスを評価し、さまざまなソースから得た情報を加味して採点する。
■最も遅いマシンで入賞を達成できたのはウェーレインの功績
今回唯一、満点の評価がなされたのは、ザウバーのパスカル・ウェーレインだった。ウェーレインは予選でQ2に進出し15位、ただひとり決勝を1ストップで走りきって8位入賞、ザウバーにとって今季初のポイント獲得を成し遂げた。
「予選でルノー、マクラーレン、ウイリアムズ、トロロッソの各1台ずつに勝ってQ2に進んだのは予想外の結果だった。しかしそれよりも驚かされたのは、日曜にウェーレインが見せた見事なレース運びだった」と短評には記されている。
「バーチャル・セーフティカー・ピリオドでの完璧なタイミングのピットストップが戦略上のカギになったのは確かだが、ウェーレインのペースも評価できるものだった。現在のF1において最も遅いマシンでポイントを獲得できたのは彼自身の貢献があってこそだといえるだろう。ピットレーンへのエントリーにおける違反でペナルティを受け、カルロス・サインツJr.の下にポジションを落とすことになったが、ぎりぎりでピットインを指示したためであるとして、ザウバーはペナルティの責任はウェーレインにはないと明言している」
■死闘を繰り広げたハミルトンとベッテル、「頼れる」ペレスに高評価
9点の評価が与えられたのはメルセデスのルイス・ハミルトン、フェラーリのセバスチャン・ベッテル、フォース・インディアのセルジオ・ペレスだった。
ハミルトンはポール・トゥ・フィニッシュ。スタートで首位を失いながら最終的に勝ったのは「粘り強く走って、速さを発揮し続けた」からこそであると評価された。
ベッテルは2番グリッドから2位を獲得。決勝でのスタート、バルテリ・ボッタスへのオーバーテイクなどは見事だったが、予選でポールポジションを逃したことが唯一減点対象になると短評に記されている。
ペレスは8番グリッドからスタートし、4位でフィニッシュした。「ペレスはいまや、中位グループにおいて最も頼れるドライバーである。ここまででシーズンベストの4位をつかめたのはライバルたちの不運があったからではあるが、チームメイトよりも素晴らしいレースペースを発揮していた」。
■マクラーレン・ホンダ:アロンソ、文句なしの予選も入賞に届かず。バンドーンは今季F1への適応に苦労か
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは予選で今季最高位の7位を獲得。しかし決勝ではスタート直後にフェリペ・マッサと接触して順位を落とし、挽回することができないまま12位でフィニッシュ、今季初入賞を果たせなかった。アロンソには8点の評価が与えられている。
「予選では大きくアップデートされたMCL32から最大限のポテンシャルを引き出し、中位グループでのトップの位置をつかんだ。予選だけでいえば、10点満点で11点に値するパフォーマンスだったといえるだろう」
「しかし決勝オープニングラップでマッサと接触したことで、彼のホームグランプリは台無しになった。リスクの高い戦略を採って走っていたウェーレインやダニール・クビアトの後ろに引っ掛かり、ザウバーのマーカス・エリクソンにオーバーテイクされた後、終盤に3度目のピットストップを行ってソフトタイヤでプッシュしたものの、入賞圏には届かなかった。土曜に英雄的な活躍をしたにもかかわらず、不本意な決勝となった」
ストフェル・バンドーンは予選で19位だったが、パワーユニットのエレメント交換で降格され20番グリッドからスタート。決勝ではマッサと接触してダメージを負い、リタイアに終わった。バンドーンには4点の評価がなされた。
「バンドーンはこの困難なシーズン序盤、精彩を欠いている。スペインでは今季初めてスムーズな金曜を送ることができたものの、予選ではまたもやQ1で敗退した」
「アロンソとのタイム差は非常に大きかった。バンドーンは今年大きく変わったF1マシンに自分のドライビングを適応させるのに苦しんでいるようだ」
「決勝では不必要な接触でリタイアとなった。バンドーンは努力を続け、何とか改善する必要がある」
■2017年第5戦スペインGPの各ドライバーの点数は
英AUTOSPORTによる2017年第5戦スペインGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。
■メルセデス
ルイス・ハミルトン:9点
バルテリ・ボッタス:7点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:6点
マックス・フェルスタッペン:8点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:9点
キミ・ライコネン:7点
■フォース・インディア
セルジオ・ペレス:9点
エステバン・オコン:8点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:6点
ランス・ストロール:4点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:8点
ストフェル・バンドーン:4点
■トロロッソ
カルロス・サインツJr.:7点
ダニール・クビアト:7点
■ハース
ロマン・グロージャン:6点
ケビン・マグヌッセン:7点
■ルノー
ニコ・ヒュルケンベルグ:7点
ジョリオン・パーマー:4点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:7点
パスカル・ウェーレイン:10点
(AUTOSPORTweb)
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています
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予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |