最新記事
- グランプリのうわさ話:オースティン、コース...
- JRPA日本レース写真家協会が2024年モータース...
- ルーキーレース延期の理由のひとつはロジステ...
- ルノーの次世代F1パワーユニット救済を求める...
- 2025年用ピレリF1タイヤのテストにメルセデス...
- F1、巨大複合企業グループ『LVMH』と10年のグ...
- 【角田裕毅を海外F1ライターが斬る】マルコの...
- シーズン後の新『F1ルーキーレース』、2024年...
- F1パワートレイン事情:ハミルトンがアゼルバ...
- 「いじめに遭い、本当につらい時期があった」...
- 苦戦するチームに「特効薬はない」アルピーヌ...
- 松田次生のF1目線:ドライバーに求められるセ...
【F1オーストリアGPスプリントの要点】タイヤ交換にも助けられたヒュルケンベルグ。“いつものパターン”を脱し順位アップ
2023年7月2日
「3ポイントも獲れるなんて、予想外だった」
「チームも僕も、いい仕事をしたということだ」
スプリントで6位入賞を果たしたニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)。レース後のインタビューでは、いつもの飄々とした雰囲気はそのままに、素直にこの結果を喜んでいた。
今週末のヒュルケンベルグは初日の予選でも8番グリッド獲得と、定評のある一発の速さにさらに磨きがかかっていた。そしてこの日のスプリント・シュートアウトでは、4番グリッドを獲得してみせた。ただし今季のハースは、予選一発ではそこそこの速さを見せるのに、レースになると失速するパターンを繰り返している。
典型的だったのが、前戦カナダGPだ。予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に次ぐ驚異の2番手タイムを記録。赤旗中断中の速度違反で3グリッド降格のペナルティを受けたものの、それでも5番手スタート。よほどのミスでも犯さない限り、ポイント獲得は確実と考えるのが普通だ。
しかしレースでのヒュルケンベルグはずるずると順位を落とし、15位完走に終わる。エンジントラブルなどで、ドライコンディションでの練習走行が十分にできなかったことも痛かったが、チームメイトのケビン・マグヌッセンも17位に終わっていることを見ても、レースペースの遅さが今季のハースの最大の弱点であることは確かだろう。
今回のスプリントも厳しい戦いになることは、ヒュルケンベルグは覚悟していたはずだ。それでもスタート直後には、まずランド・ノリス(マクラーレン)をかわして3番手に上がる。続いてフェルスタッペンとセルジオ・ペレスのチームメイトバトルの間隙を突いて、2番手に浮上。11周にわたってペレスを抑え続けた。
しかし12周目にペレス、13周目にカルロス・サインツ(フェラーリ)に抜かれ、4番手に後退。いつもの失速パターンから、今回も免れないかと思われた。ただこれまでと違ったのは、ちょい濡れ状態で始まった路面がこの頃にはかなり乾き、中団以下のドライバーはタイヤ交換を余儀なくされたことだった。
ヒュルケンベルグも、15周目のジョージ・ラッセル(メルセデス)、16周目のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に次ぐ、17周目のタイミングでピットイン。いったんは12番手まで順位を落とすが、20周目にピエール・ガスリー(アルピーヌ)、23周目にノリス、そして最終周でエステバン・オコン(アルピーヌ)を抜き去って、6位入賞を果たした。さらにこの最終周に、最速タイムも叩き出してみせた。
タイヤに厳しすぎるハースのマシンの弱点が、タイヤ交換に助けられたことが入賞圏内に留まれた最大の要因だったことは確かだ。
しかしヒュルケンベルグでなかったら、はたして6位まで順位を戻せていたかどうか。助っ人の形で今季からハースに入ったヒュルケンベルグだが、35歳のベテランはしっかりとチーム内の地歩を築いている。
(取材・文 柴田久仁夫)
関連ニュース
9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |