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実力あるドライバーが揃ったレッドブル・ホンダ。試行錯誤を重ねたペレスには大きな伸び代も/F1チームメイト比較(2)
2021年3月22日
バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたプレシーズンテストを終え、現在はチーム、ドライバーともに同地で行われる2021年シーズンの開幕戦に備えているところだろう。今回はテストで見えた各チームのドライバーふたりのパフォーマンスを比較。連載第2回は、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスだ。
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3日間しかないプレシーズンテストでは、公平性を保つために、3日間とも前半セッションと後半セッションでドライバーを入れ替えるチームもあれば、最初の2日間は1日ずつ走らせ、最終日の3日目だけ前半セッションと後半セッションでドライバーを入れ替えるチームもあった。
レッドブル・ホンダは後者で、公平性よりも効率性を考慮した上での結論だった。1日に1台のマシンしか走らせることができてない現在のテストでは、ドライバーが交替するたびにマシンのセッティングも変えなければならない。前半セッションと後半セッションのインターバルは1時間しかないため、1日ごとに交替したほうがセッティング変更に十分な時間を与えることができ、トラブルが発生するリスクは少ない。
フェルスタッペンもペレスも実力と経験を兼ね備えたドライバーということで、プログラムを分担できたことも、こうしたスケジュールを組めた要因となっており、1日目にフェルスタッペンが車体とパワーユニットに関する基礎的なデータをしっかりと収集し、2日目にはペレスがレースシミュレーションを担当。タイヤのデグラデーションのデータを取りつつ、マシンの耐久性の確認も行った。
3日目は前半と後半でドライバーを交替させ、ペレスは燃料をある程度搭載してC2タイヤでの走行を重ねたうえで、最後にC4タイヤでタイムアタック。フェルスタッペンはC3からスタートしてC2に交換した後、最後にC4でアタックを行い、それぞれ自己ベストを更新した。
ふたりのベストタイムのタイム差は、フェルスタッペンのほうが1.227秒速かったが、これはコンディションが後半セッションのほうが風も弱く、路面コンディションが下がっていたためだ。
またレーシングポイント(2021年よりアストンマーティンとして活動)から今年レッドブル・ホンダに移籍したばかりのペレスは、車体だけでなく、ホンダ製のパワーユニットにも対応しなければならず、まだまだ伸びしろはある。
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターも「昨年まで異なるチームの車体やPUに乗っていたので、そことの差をいろいろと話を聞きながらやっていました。すぐに対応できるところとできないところがありますが、我々にとってはいろいろと勉強となることで、いいところはそれを実現できるようにやっていきたい。ただ彼は経験豊富なドライバーで、じっくり乗ってから落ち着いてフィードバックしてくれるので、我々にとっても力強い新たな戦力として一緒に戦えることをうれしく思っています」と、ペレスが2日間のテストで試行錯誤しながらテストしていたことを認めている。
もちろん、伸びしろはフェルスタッペンにもある。「僕たちはいつだって改善点を探っているし、開幕までにこれから取り組みたい点はまだいくつかある」と、本番に向けて準備は怠らない。
チャンピオンを狙うフェルスタッペンがシーズンを通してペレスを上回る成績を収めるだろうが、条件が整えば、ペレスがフェルスタッペンを上回るレースもあるだろう。特にリヤタイヤに厳しいバーレーン・インターナショナル・サーキットはペレスが得意にしているサーキット。いきなり、あっと言わせる走りを披露するかもしれない。
▼データ
マックス・フェルスタッペン
【ベストタイム】
全体:1番手 1分28秒960(C4)
1日目:1番手 1分30秒674 139周(C3)
3日目:1番手 1分28秒960 64周(C4)
※カッコはユーズドタイヤ
【走行距離】
6番手 203周(1098km)
セルジオ・ペレス
【ベストタイム】
全体:8番手 1分30秒187 49周 (C4)
2日目:8番手 1分31秒682 117周 (C2)
3日目:8番手 1分30秒187 49周 (C4)
※カッコはユーズドタイヤ
【走行距離】
14番手 166周(898km)
(Masahiro Owari)
関連ニュース
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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