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毒舌パドック裏話 ロシアGP編:罰ゲームみたいな3戦がようやく終了

2017年5月7日

 ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。ロシアGP編です。

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 ありがたいことに、と言うべきか、今年は中国、バーレーン、ロシアの3戦が3週間で一気に片付いた。この3カ国は、グランプリ開催地の中でも特に雰囲気に欠け、滞在中は何かとイライラさせられることが多い。

 それぞれ種類の違う苦役を立て続けにやらされるようなこのカレンダーの並びは、いったい何の罰ゲームかと思っていたが、ともあれ今年はもうこれで終わりだ!

 この3つのレースは、かなり危険でさえある。中国での最大のリスクは、サーキットまで運転してくる途中で、交通事故に巻き込まれる可能性が恐ろしく高いことだ。

 バーレーンは政治的に不安定で、発砲事件もめずらしくない。ロシアでは、面倒なことにプーチン大統領が毎年ポディウムに上がりたがる。ソチのグランドスタンドの高いところから、フォトグラファーが大統領一行に超望遠レンズを向けたりすれば、暗殺者と見間違えた警護の狙撃兵に撃ち殺されかねない。



 言うまでもなく、われらがウラジミールがグランプリに来るのは、世界の多くの国がロシアに対して経済制裁措置を取るなか、彼が自己顕示欲を満たすのに使える格好のイベントのひとつだからだ。

 実際、新しいF1のボスでアメリカ人のチェイス・キャリーは、グランドスタンドの貴賓席エリアでプーチンの隣に座らされて、ひどく居心地が悪そうだった。

 そんな彼をアメリカの大統領が見たら、いったいどんな苦言を呈しただろうか。……ん?、いや、トランプならきっと、彼のボスであるプーチンに言えと命じられたことを言うだけだ!

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