F速

  • 会員登録
  • ログイン

GP topic:平穏なバクーは今年で見納め? ヨーロッパGPが荒れなかった理由

2016年6月28日

「GP2のレースを見たときは、F1でも混乱は起きるだろう。少なくともセーフティカーは導入されると思っていた」


 ヨーロッパGP後のフェルナンド・アロンソのコメントである。アロンソだけではなく、バルテリ・ボッタスなど多くのドライバーがレース後に語っていた言葉だ。なぜ市街地コースのバクー・シティ・サーキットで、F1のレースでは混乱が起きなかったのだろうか。


 ひとつめの理由は、アロンソの言葉に隠されている。それは多くのF1ドライバーがGP2の決勝レース2を見ていたからだ。ヨーロッパGPの決勝は、通常のスタートよりも3時間遅い現地時間の午後5時。GP2のレース2は午後2時スタートだった。いわゆる「ヨーロッパ・ラウンド」のGP2は午前10時25分スタートなので、F1ドライバーはサーキットに到着していないケースもある。しかし、バクーではF1のスタートまでの間隔が短く、朝起きたドライバーが早めにサーキットに入っていた。ホテルはサーキット周辺にあるため、移動時間が少なく、余裕があったことも、多くのドライバーがGP2のレースを見ていた理由だろう。


 果たして、F1ドライバーたちが注目するなかでスタートが切られたGP2の決勝レース2は、荒れに荒れた。そして、それを見たF1ドライバーたちが「自制心を働かせたのではないか」とジェンソン・バトンは分析した。


 もうひとつの理由は、最高54度にも達した日曜のバクー・シティ・サーキットの路面温度だ。これによってタイヤのデグラデーションが予想よりも大きくなり、まずドライバーたちは自分が履いているタイヤと戦わなければならなくなった。優勝したニコ・ロズベルグは言う。


「いつもならバックマーカーを抜くのに、もう少し手を焼くんだけど、今回は比較的スムーズだった。びっくりだね」


 バクーで開催された初めてのF1は荒れなかった。しかし、今年のデータをもとに来年以降はタイヤのデグラデーションを気にせずに、レースでもアグレッシブに攻められるようになる可能性はある。アゼルバイジャンでのヨーロッパGPの本当の魅力は、そのとき発揮されるのかもしれない。



(Text : Masahiro Owari)


レース

10/3(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
10/4(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
10/5(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※シンガポールGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ336
2位ランド・ノリス314
3位マックス・フェルスタッペン273
4位ジョージ・ラッセル237
5位シャルル・ルクレール173
6位ルイス・ハミルトン125
7位アンドレア・キミ・アントネッリ88
8位アレクサンダー・アルボン70
9位アイザック・ハジャー39
10位ニコ・ヒュルケンベルグ37

チームランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム650
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム325
3位スクーデリア・フェラーリHP298
4位オラクル・レッドブル・レーシング290
5位ウイリアムズ・レーシング102
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム72
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム68
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー55
9位マネーグラム・ハースF1チーム46
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第18戦シンガポールGP 10/5
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
第21戦サンパウロGP 11/9
第22戦ラスベガスGP 11/22
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号