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同士討ちしたメルセデス、モナコに向けて休日返上でマシンを修復中

2016年5月20日

 スペインGPで起きたルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのチームメイト同士のクラッシュのあと、メルセデスはマシンを修復するために、1200点ものパーツを検査しなければならなかったという。


 来週のモナコGPでは、最初の2つのフリープラクティスがいつものように金曜日ではなく、木曜日に行われる。そのため、準備に使える時間は他のグランプリより1日短いことになり、大勢のスタッフが週末もぶっとおしでマシンの修復に取り組まざるをえなくなった。


「幸いなことに、私たちのチームではこうした出来事はごく稀にしか起きない。だが、起きてしまったときには、それに対処する優れたプロセスが用意されている」と、チームのCOO(最高執行責任者)ロブ・トーマスは言う。


「クルマがサーキットのガレージに戻って来た時点で、すぐに壊れた個所の調査が始まり、電話でのやり取りが交わされたあと、サーキットからファクトリーへ検査項目リストが届いた。私たちが最優先しているのは、クルマを安全に走らせることだ。このリストには、破損している可能性のあるパーツがすべてリストアップされていた」


「今回の場合、このリストには壊れているか、検査が必要か、あるいは何らかの作業を必要とする部品が1000点以上、正確に言えば1200点ほどあった。たとえばウイングのようなアッセンブリー(組み立て部品)の多くは検査部門へ送られて、アッセンブリー全体としてテストされ、構造的に完全であるかどうかが確認されることになる。その他の部品の多くは、非破壊検査でコンポーネント内部にクラックなどがないか確かめたり、あるいは寸法的に歪みが生じていないかの検査が行われる」


 こうした検査をパスして、またいつでも使える部品があるいっぽうで、この時点で「ひどいダメージ」を負っていることがわかった部品も数多くあると、トーマスは言う。彼らはすべてのパーツの検査を24時間以内に終える体制を敷き、必要があればすぐにサプライヤーに連絡して新しい部品を発注し、あるいはファクトリーでの製作に取りかかった。


「その段取りとプロセスの管理は、とても大きなチャレンジになるが、このチームはその面でも抜群に優れている」と、トーマスは述べた。


「すべての部門のチームワークはシームレスで、リアルタイムのコミュニケーションが保たれている。各部門の調整のため、1日に2回会議を開いたが、実際には1日中ずっと会議が開かれているのと変わらない。互いに協力しあうために、絶えず会話が行われているからだ」


 すべての部品が揃って、クルマの組み立てが始まるのは20日金曜日になり、彼らはモナコへ出発するまでのわずか3日間で作業を終わらせなければならない。


「バランスを考えた適切な妥協と、すばやい判断が重要になる」と、トーマスは言う。「最優先事項はクルマの安全性だ。したがって、サスペンションやその他の間違いがあってはならない『Aクラス』のパーツには特に注意を払い、優先的に手配した。その次が性能に影響を及ぼすパーツだ。言うまでもなく、私たちのクルマにはかなり高い競争力があり、そうしたパーツの入手にも全力を尽くして、可能な限り最良のコンディションでマシンをサーキットへ送り出したい。そのために、チームの誰もが高いモチベーションを持って仕事をしている」



(Translation:Kenji Mizugaki)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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