F速

  • 会員登録
  • ログイン

新車分析/ザウバーC35:「いかり肩」から「なで肩」へ

2016年3月1日

 技術ウォッチャーの世良耕太氏が、2016年ニューマシンの気になるポイントを、すかさず分析するシリーズも、これで一段落。最後に登場したザウバーは「少し」だけれども「大きな」変更が……。

--------------------

 2015年7月からテクニカルディレクターを務めるマーク・スミス(直近の所属先はケータハム)は、2016年型C35の発表に際して配布したプレスキットで、「(C34の)進化版に見えるだろう」と語っている。確かに、そのとおりだ。だが実際は「空力開発のフィロソフィ(哲学)を少し変えた」と説明。「少し」だけれども、開発に与える影響は「大きい」と付け加えている。

 サイドポンツーンの形状変更は、空力開発のフィロソフィ変更と関連しているのだろうか。「いかり肩」だった2015年のC34に対し、C35は「なで肩」になっている。フェラーリも、いかり肩にしたりフラットにしたりを繰り返しており、おそらく、どちらにもメリットとデメリットがあるのだろう。2016年型マシンの開発で、ザウバーは「なで肩」スタイルで空力性能を追求する決断を下した、ということだ。

2016年:ザウバーC35

(c)Sauber


2015年:ザウバーC34

(c)Sauber


 思い返してみれば、このチームは2.4リッターV8自然吸気エンジン最終年の2013年にサイドポンツーンの幅を極端に狭く設計してきた。2014年のC33は熱交換機を車両中心線と平行(放熱面が外を向いていた)に置いた一方、2015年のC34はコンベンショナルな水平配置(放熱面が前後に向く)に戻すなど、サイドポンツーンまわりの試行錯誤に忙しい印象がある。なで肩のC35で、最適解に到達するだろうか。

 新旧の写真を比較すると、フロントサスペンションの上下アームは水平に近くなり、サスペンションの動きを考えれば健全なレイアウトになった。ステアリングタイロッドをアッパーウィッシュボーン前側アームと前後平行に置くレイアウトに変わりはない。

(世良耕太/Text : Kota Sera)


レース

10/3(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
10/4(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
10/5(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※シンガポールGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ336
2位ランド・ノリス314
3位マックス・フェルスタッペン273
4位ジョージ・ラッセル237
5位シャルル・ルクレール173
6位ルイス・ハミルトン125
7位アンドレア・キミ・アントネッリ88
8位アレクサンダー・アルボン70
9位アイザック・ハジャー39
10位ニコ・ヒュルケンベルグ37

チームランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム650
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム325
3位スクーデリア・フェラーリHP298
4位オラクル・レッドブル・レーシング290
5位ウイリアムズ・レーシング102
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム72
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム68
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー55
9位マネーグラム・ハースF1チーム46
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第18戦シンガポールGP 10/5
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
第21戦サンパウロGP 11/9
第22戦ラスベガスGP 11/22
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号