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F1史上初の中東開催を実現した、近代的なコースを持つバーレーン。一方で2度の開催中止に直面/サーキット紹介第4回

2026年4月24日

 1年間で20以上の開催国を訪れる2026年シーズンのFIA F1世界選手権。グランプリを開催するサーキットは、F1が選手権として初めて開催された1950年からカレンダーに名を連ね続ける伝統あるサーキットから、比較的新しい市街地コースまで、さまざまな歴史やキャラクターを持っている。そんなサーキットをひとつずつ紹介していくこの連載の4回目に扱うのは、バーレーン・インターナショナル・サーキットだ。

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■サーキットの基本データ

名称:バーレーン・インターナショナル・サーキット
全長:5.412km
コーナー数:15
ラップレコード:1分31秒447(2005年)/ペドロ・デ・ラ・ロサ(ウエスト・マクラーレン・メルセデス)


 本来であれば、4月に開催される予定だったF1第4戦バーレーンGPと第5戦サウジアラビアGP。しかし、2月のイスラエルおよびアメリカによるイラン攻撃を発端として中東情勢が急速に悪化。イランによるホルムズ海峡封鎖により、物資の海上輸送にも影響が出たため、中東2連戦の4月中の開催中止が決定された。


 F1が初めて中東で開催されたのは2004年。世界的にタバコ広告禁止が広まるなか、長年F1界の主力スポンサーだったタバコメーカーに代わるスポンサーを求めていたF1が視線を向けたのが、ヨーロッパ外の諸国だった。1999年にマレーシアに進出していたF1が次に向かったのが中東のバーレーンだった。

サーキット紹介第4回
2025年F1バーレーンGP バーレーン・インターナショナル・サーキットのパドック

 舞台となるバーレーン・インターナショナル・サーキットは、バーレーン島の北東部にある首都マナマから南西に30km離れたバーレーン大学に隣接する、170ヘクタールの広大な砂漠地帯に新設された近代的なコースだ。


 サーキットのデザインを担当したのは、90年代後半からF1を開催するために新設された多くのサーキットの建設を手がけてきたヘルマン・ティルケ。当時、ティルケによってデザインされたサーキットには、ある特徴があり、このバーレーン・インターナショナル・サーキットは、その典型的なコースだった。その特徴とは、長いストレートの後に低速コーナーがレイアウトされていること。こうすることで、オーバーテイクをするチャンスを増やして、エンターテイメント性を上げるためだった。


 この結果、バーレーン・インターナショナル・サーキットでは、従来のサーキットよりも多くのオーバーテイクが見られるようになった。一方でコースの特性からブレーキに厳しく、コーナーの立ち上がり時に一気にトラクションをかけるため、リヤタイヤに厳しいコースとなり、独特のセッティングやドライビング、そしてレース戦略が採られるようにもなった。

サーキット紹介第4回
2025年F1バーレーンGP 決勝レース
サーキット紹介第4回
2025年F1バーレーンGP ポジションを争うアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)とカルロス・サインツ(ウイリアムズ)

 バーレーンGPが中止となったのは、今回が初めてではない。2010年末のチュニジアの若者による焼身自殺に端を発したチュニジアの民主化運動(ジャスミン革命)の影響が周辺諸国にも広がり、2011年に入るとアラブ諸国に広がって大規模な民主化運動『アラブの春』に発展していった。3月上旬に開幕戦が予定されていたバーレーンでも、2月ごろから反政府デモが活発化し、死者は93人、負傷者は2900人以上にものぼるバーレーン騒乱が起きる。これを受けて、2月21日にバーレーン王国のサルマーン王太子がバーレーンGP中止を発表する事態となった。


 その後、アラブの春が収束し、バーレーンGPは2012年に再開。しかしその8年後の2020年、今度は新型コロナウイルスの流行が発生。バーレーンGPは当初、無観客で開催する予定だったが、急速に世界中で感染が拡大したため、急きょ延期となった。


 F1とバーレーンGPの契約は、異例とも言える2036年までの超長期契約。しかし、これまで2度中止に追い込まれたバーレーンを取り巻く環境は、今後も予断を許さない。

サーキット紹介第4回
2025年F1バーレーンGP 決勝レースのスタート
サーキット紹介第4回
2025年F1バーレーンGP 決勝レース


(Text : Masahiro Owari)


レース

3/27(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
3/28(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
3/29(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位アンドレア・キミ・アントネッリ72
2位ジョージ・ラッセル63
3位シャルル・ルクレール49
4位ルイス・ハミルトン41
5位ランド・ノリス25
6位オスカー・ピアストリ21
7位オリバー・ベアマン17
8位ピエール・ガスリー15
9位マックス・フェルスタッペン12
10位リアム・ローソン10

チームランキング

※日本GP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム135
2位スクーデリア・フェラーリHP90
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム46
4位TGRハースF1チーム18
5位BWTアルピーヌF1チーム16
6位オラクル・レッドブル・レーシング16
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム14
8位アウディ・レボリュートF1チーム2
9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム2
10位キャデラックF1チーム0

レースカレンダー

2026年F1カレンダー
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