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『上』を模したデザインが印象的。180度以上回り込むコーナーに長いストレートが特徴の上海/サーキット紹介第3回

2026年4月23日

 1年間で20以上の開催国を訪れる2026年シーズンのFIA F1世界選手権。グランプリを開催するサーキットは、F1が選手権として初めて開催された1950年からカレンダーに名を連ね続ける伝統あるサーキットから、比較的新しい市街地コースまで、さまざまな歴史やキャラクターを持っている。そんなサーキットをひとつずつ紹介していくこの連載の3回目に扱うのは、2026年の第2戦中国GPを開催した上海インターナショナル・サーキットだ。

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■サーキットの基本データ

名称:上海インターナショナル・サーキット
全長:5.451km
コーナー数:16
ラップレコード:1分32秒238(2004年)/ミハエル・シューマッハー(スクーデリア・フェラーリ・マールボロ)


 F1中国GPの舞台となる上海インターナショナル・サーキットは、上海市嘉定区にある自動車工業地帯の一画に2004年に建設された。約2億4000万ドル(約382億円)というF1史上最高額の総工費によって建てられたサーキットの最大の特徴は、20万人以上を収容可能な観客席で、そのなかでも通常のビルの10階以上もの高さに匹敵するホームストレートに併設された巨大なグランドスタンド。このグランドスタンドだけでも2万9000人分の客席が用意されている。


 全長5.451kmのコースは上海の『上』の字をモチーフにしたユニークなレイアウトをしている。そのなかでも特徴的なのが、1〜2コーナーと12〜13コーナーのふたつの右回りコーナー。どちらも180度以上回り込むため、コーナーリング時間が長く、フロントタイヤにかかる負担が大きい。

サーキット紹介第3回
上海インターナショナル・サーキットのコースレイアウトと、2026年の使用タイヤ紹介

 上海インターナショナル・サーキットのもうひとつの特徴は、ロングストレート。13コーナーの後に控える1170mのストレートは、アブダビの1140m、モンツァの1120mを凌ぐ長さを誇る。パワーユニットの継続全開時間は約17秒にものぼり、これはスパ・フランコルシャンのオー・ルージュからケメル・ストレートエンドまでの23.5秒に次ぐ長さで、パワーユニットの性能だけでなく、空気抵抗の少ない効率のいい空力もラップタイムに大きく影響する。


 上海インターナショナル・サーキットでは、信じられない事件も起きている。まず、2007年。チャンピオン決定がかかった1戦に臨んだポイントリーダーのルイス・ハミルトン(マクラーレン)がピットロードでまさかのコースアウト。グラベルにはまってしまい、無念のリタイアとなる。ライバル勢ふたりが表彰台に上がったため、タイトル決定は最終戦のブラジルGPに持ち越され、最終的にキミ・ライコネン(フェラーリ)に逆転で王座を明け渡すことになった。その後、ピットロードのグラベルはアスファルトに改修された。

サーキット紹介第3回
2007年F1中国GP ピットロードでコースアウトしたルイス・ハミルトン(マクラーレン)のマシン

 もうひとつは2015年。フリー走行中に、コース内にファンが侵入する騒動が起きた。セッション中にフェンスをよじ登りコースに侵入した男は、そのままコースを横切り反対側のピットの壁も乗り越え、フェラーリのピットまでたどり着くと、「私はチケットを持っている、車が欲しい!」と叫んだところで、警備員に取り押さえられ、警察に引き渡された。


 上海インターナショナル・サーキットは、上海市の中心から北西へ約30km離れているものの、サーキット完成後に地下鉄が延伸され、アクセスしやすくなっていることも事件が起きた背景として考えられる。なお、2026年の3日間の来場者数は延べ23万人。観客の70%以上が上海市外からの来場者で、海外からの来場者も約14%に達している。日本のF1ファンにとっては、韓国GPがなくなってから「日本から最も近い海外グランプリ」で、現地在住の日本人だけでなく、毎年多くの日本からの観戦者を見かけるグランプリとなっている。

2026年F1第2戦中国GP
2026年F1第2戦中国GP(上海インターナショナル・サーキット)
2026年F1第2戦中国GP
2026年F1第2戦中国GP(上海インターナショナル・サーキット) 決勝レース
アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
2026年F1第2戦中国GP キャリア初優勝を挙げたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)


(Text : Masahiro Owari)


レース

3/27(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
3/28(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
3/29(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位アンドレア・キミ・アントネッリ72
2位ジョージ・ラッセル63
3位シャルル・ルクレール49
4位ルイス・ハミルトン41
5位ランド・ノリス25
6位オスカー・ピアストリ21
7位オリバー・ベアマン17
8位ピエール・ガスリー15
9位マックス・フェルスタッペン12
10位リアム・ローソン10

チームランキング

※日本GP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム135
2位スクーデリア・フェラーリHP90
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム46
4位TGRハースF1チーム18
5位BWTアルピーヌF1チーム16
6位オラクル・レッドブル・レーシング16
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム14
8位アウディ・レボリュートF1チーム2
9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム2
10位キャデラックF1チーム0

レースカレンダー

2026年F1カレンダー
第3戦日本GP 3/29
第4戦マイアミGP 5/3
第5戦カナダGP 5/24
第6戦モナコGP 6/7
第7戦バルセロナ・カタルーニャGP 6/14
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