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レーシングブルズ、休止期間にチームの連携を強化。カナダ&マイアミではアップデートを実施し中団トップ浮上を狙う

2026年4月22日

 F1バーレーンGPとサウジアラビアGPが中止になったことにより、F1は4月に予期せぬ中断を余儀なくされた。そんななかビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チームは、静かにこの混乱をチャンスに変えようとしている。しかも、それは極めて重要なチャンスとなる可能性を秘めたものだ。チーム代表のアラン・パーメインは、5月のマイアミGPとカナダGPに向けて、2026年型マシン『VCARB 03』に実質的にふたつのアップグレードを行う準備を進めていることを明らかにした。


 この開発計画は、当初は段階的なものだったが、より積極的なものへと再編成されたという。パーメインは、「いくつか進行中のものがある」と説明した。

「バーレーンに向けてそこそこのアップグレードを計画していたが、それをマイアミに適用することにした。モントリオール向けにも別のアップグレードを計画しているので、事実上短期間でふたつのアップグレードを実施することになる」


「一度にすべてを導入したり、モントリオールのアップグレードを前倒しすることはできないので、まずはひとつのアップグレードを行い、その後すぐに別のものを用意する」

アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
2026年F1第3戦日本GP アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)

 これは大胆なアプローチだ。レーシングブルズは、わずかな進歩に頼るのではなく、2戦続けてマシンを急速に進化させるかもしれない。舞台裏では、この予期せぬ休止期間によって、容赦ないフライアウェイのスケジュールでは通常は得られない貴重な仕事時間を確保できたのだ。


「日本から貨物が戻ってきたので、シャシーに関する予定していなかった作業を行う機会も得た。この作業は、今回のフライアウェイのスケジュールの最後に予定されていたものだ」


「一部の部門は予想以上に忙しくなっていたので、レースチームには休暇を取るよう促した」

ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム
2026年F1第3戦日本GP 左からレーシングブルズのピーター・バイエルCEO、リアム・ローソン、アラン・パーメイン代表、書道家/現代美術家の青柳美扇さん、アービッド・リンドブラッド

 アップグレード以外にも、この休止期間は現代のF1ではさらに稀な、ひと息つける時間をもたらした。パーメインは、チームがこの期間を利用して、デザイン部門とトラックサイド部門の連携を再構築したと明らかにした。これは、通常のスケジュールではなかなか実現できないことだ。


「この期間を利用してマシンを組み立て、デザイン部門が完成したものを確認できるようにした。シーズン中はほとんどマシンはここにはないので、これまでできなかった作業を完了させるいい機会だ」


「もし中止になったレースのうちひとつ、あるいは両方が復活したら、年末は忙しくなることが予想されるので、全員が可能なところで休息を取れるようにしたい」


 生産性と回復力のバランスは、中団勢の争いが激化するにつれて、極めて重要になる可能性がある。

■「中団トップに近づきたい」

 レーシングブルズは大きな注目を集めることはなかったものの、2026年シーズンを静かに、そして着実にスタートした。絶対的なスピードが不足している時でも、コンスタントにポイントを獲得してきた。


「我々はいい仕事をしていると思う。普段は自画自賛はしないが、上海ではいいパフォーマンスを発揮できた」とパーメインはコメントした。


「我々には十分な速さはなかったが、なんとかスプリントとメインレースの両方でポイントを獲得した。鈴鹿でも似たような状況だったが、ポイントを獲得するためにマシンの性能を最大限に引き出した」


「昨シーズンを通してマシン開発を進めてきたライバルチームに対して、我々は年末に向けてマシン開発を始めたため、やや出遅れている。しかし今回導入するアップグレードによって、中団グループの上位に近づくことを期待している」


 レーシングブルズにとって、この休止期間は転換点となるかもしれない。他チームがシーズン再開を待つなか、レーシングブルズは進歩のための準備を進めている。マイアミでのレースは、彼らの戦いが真に活気づく瞬間となる可能性を秘めている。

リアム・ローソン(レーシングブルズ)とエステバン・オコン(ハース)
2026年F1第3戦日本GP リアム・ローソン(レーシングブルズ)とエステバン・オコン(ハース)


(Text : autosport web)


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