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王者フェルスタッペンの戦い:フェラーリ移籍の可能性について「憧れが先立ってはいけない」と慎重な判断
2025年9月19日
イタリアGPではフェルスタッペンのフェラーリ移籍の可能性が話題となり、他にも上層部が検討している今後のF1プランについて自身の考えを述べている。F1スイス在住のF1ジャーナリスト、マチアス・ブルナーがオランダGP、イタリアGPの2連戦について語る。
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「僕のF1でのキャリアを、ずっとレッドブル・レーシングで過ごすことは容易に想像できる」と、マックス・フェルスタッペンは明言してきた。だが、イタリアでは大勢のティフォシが自らにこう問いかけている。もしマックスがフェラーリへ移籍してきたら、どんなレースを見せてくれるだろうか?
フェラーリのドライバーになる可能性について、フェルスタッペンはモンツァで語っている。「まず、いまのところフェラーリには契約下のドライバーがふたりいる。だから、これはあくまで仮定に基づく話だ。人生では誰もが様々なチャンスを迎え、それぞれの選択をする。僕自身、いつまでグランプリレーシングで走っているかわからないし、それ以外にも未知数がたくさんある」
「フェラーリは特別なチームだ。ドライバーなら誰でも、一度はフェラーリに乗りたいと考えたことがあるだろうし、このイタリアのチームでドライブしたいと公言する者もいる。ただ、気をつけなければならないことがある。ただフェラーリに乗りたいという気持ちだけで、移籍を考えるのは間違いだと思う。僕がどこかへ行きたいと望むとすれば、それはそのチームで勝ちたいからだ。自分の感情やフェラーリという名前への憧れが先立ってはいけない。重要な判断には確かな裏付けが必要だ」
また、マックスはF1のステファノ・ドメニカリCEOのプランにも言及した。つまり、将来的にはスプリントの数を増やし、グランプリのレース距離を短くして、さらにリバースグリッドを取り入れるという案についてだ。「やはりスプリントはあまり好きになれない。グランプリを短くするのも、進むべき道とは思えないよ。いつでもエキサイティングとはいかないのが、スポーツというものだ。僕も時々サッカーの試合を見るけど、興奮して椅子から身を乗り出すこともあれば、あまりに退屈なので寝てしまうこともある。試合でもレースでも、もしすべてのイベントがスリリングだったら、それはもう特別なものではなくなってしまうんじゃないかな。レースの時間を短くする必要はない。むしろ必要なのは、ドライバーたちが互いに思い切り戦えるようにすることだ」
マックスは、ホームレースであるザントフォールトで優勝を争うのは難しいと考えていた。「マクラーレンが強すぎる。でも、ポディウムに上がるのは可能なはずだ」。レースではマクラーレンのランド・ノリスがメカニカルトラブルという不運に見舞われ、結果としてフェルスタッペンは、選手権リーダーのオスカー・ピアストリに続いて2位でフィニッシュした。
「マクラーレンの速さは次元が違っていた。幸運の恵みと言うべき2位だけど、ありがたく受け取っておくよ」
彼はモンツァでも最初は悲観的だった。ところが自身の予想に反して、予選では見事にF1で通算45回目のポールポジションを獲得してみせた。「金曜のセッションの内容がとても良かった。このシーズン全体を通じて、一番良かったんじゃないかな。そして、予選では少しずつクルマを速くしていくことができた」
マックスの予選ラップの平均速度264.681km/hは、2020年にルイス・ハミルトンがやはりモンツァで記録した264.362km/hを上回る新記録だった。
レースでは、まずフェルスタッペンが先行した。だが、ターン1をショートカットしたため、ノリスにいったんポジションを譲らなければならなかった。そして、あらためてノリスにアタックし、これを攻略すると、すぐにマクラーレンのドライバーたちを突き放し、二度と彼らの射程に入ることはなかった。
彼のグランプリ通算66勝目は、今季3勝目(他の2勝は鈴鹿とイモラ)にして、モンツァでも自身の3勝目(過去には2022年と2023年に優勝)だった。「うまくスピードを引き出すことができたし、タイヤマネージメントの面でも問題はなかった。この週末を迎える前の段階では、このような結果は予想できなかった。ともあれ、この勝利はものすごくうれしいよ」

(Mathias Brunner/Translation:Kenji Mizugaki)
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10/5(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 336 |
2位 | ランド・ノリス | 314 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 273 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 237 |
5位 | シャルル・ルクレール | 173 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 125 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 88 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 70 |
9位 | アイザック・ハジャー | 39 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 650 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 325 |
3位 | スクーデリア・フェラーリHP | 298 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 290 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 102 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 72 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 68 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 55 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

第18戦 | シンガポールGP | 10/5 |
第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |

