最新記事
- フェラーリの2026年F1エンジン戦略。リスクを...
- 世界一早い2027年F1開催カレンダー無責任予想...
- 王者マクラーレン、2026年型F1マシンのリバリ...
- 【F1ドライバーを支える人々/角田裕毅のマネ...
- FIAとF1エンジンマニュファクチャラーが緊急...
- データが示す2025年F1人気。女性&若者ファン...
- グランプリのうわさ話:ボッタス、アデレード...
- 佐藤琢磨がウイリアムズ・ホンダFW11で幕張メ...
- 中村紀庵ベルタがウイリアムズF1育成に加入。...
- キャデラックF1、産業用AIを手がけるIFSを公...
- アウディF1がニューマシン『R26』のシェイク...
- ジュール・ビアンキのカートが盗難被害に。最...
「5000個くらいの破片が飛んできた」接触でウイングを破損、ペナルティも受けたアルボン【F1第9戦無線レビュー(1)】
2025年6月6日
2025年F1第9戦スペインGP。スタート直後の接触により、アレクサンダー・アルボンはフロントウイングにダメージを負ってしまった。アルボンは最初のピットストップでウイングを交換したものの、2度目の接触を喫したせいで今度はウイングのパーツが大破してしまった。スペインGP前半を無線とともに振り返る。
────────────────────
タイヤに厳しいコース特性、50度近い路面温度。一方でハードタイヤは、レースでは使い物になりそうにない。戦略とタイヤマネージメントの巧拙が鍵を握るレースとなりそうだった。
スタート直後、11番グリッドのアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)はガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)と接触。14番手まで後退した。
1周目
アルボン:ダメージをチェックしてくれ。右フロントだ。
ジェームズ・アーウィン:タイヤの内圧もダウンフォースレベルもすべて問題ない。
2周目、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)を激しく攻め立てるが、抜ききれない。
3周目
クリス・クローニン(→アロンソ):このラップでDRSオープンになる。
アロンソはメインストレートでニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)にかわされて11番手に後退するが、その後も激しいバトルを展開した
アロンソ:ターン1で左フロントが向こうの右リヤと接触した。今のところ問題ない感じだが、チェックしてくれ。
ここ数戦のアップデートで戦闘力が増し、アロンソの声も弾んでいる。
一方6番手のジョージ・ラッセル(メルセデス)は、前のフェラーリ2台を抜きあぐねる展開だ。
ラッセル:あいつら、ブレーキングで動いてる。何が起きてるんだ!!
トト・ウォルフ代表:集中だ、ジョージ。
いきなりチーム代表が出てきて、落ち着けと言い聞かせた。

ランド・ノリス(マクラーレン)はスタートでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にかわされ、3番手に後退していた。
4周目
ノリス:タイヤはまだ大丈夫だ。殺さないように注意して走ってるからね。でもペースは上がっているね。
ウィル・ジョゼフ:ああ、前の連中は君よりプッシュしている。でもフェルスタッペンは、セーブし始めた。
渋滞にハマってなすすべもないアルボンは、打開策を要請した。
5周目
アルボン:みんな、何かしなきゃ。
ジェームズ・アーウィン:ボックスだ。
全19台の先陣を切って、アルボンは6周目にピットインした。
7周目
ジョゼフ(→ノリス):もうプッシュしてもいいぞ。フェルスタッペンを捕まえよう。
あっという間にフェルスタッペンの1秒以内に追いついた。
5番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)の後ろに詰まっている状態だ。
8周目
ルクレール:ペースを失っている。なんとかしてくれ。
ボッツィ:順位を入れ替える。
しかしルイス・ハミルトンは、なかなか譲らない。
ルクレール:レースで速く走るために、予選を犠牲にしたのに! いつまで後ろにいなきゃいけないんだ。
ルクレールは前日の予選Q3で1回しかアタックしなかった。ソフトタイヤをレースに向けて温存するためだった。ハミルトンは10周目にようやく順位を譲った。

上位ふたりは、そろそろタイヤのタレを訴え始めていた。
12周目
ジャンピエロ・ランビアーゼ:フロントウィングのフラップはどうだ。
フェルスタッペン:問題ない。でもグリップはないよ。
ランビアーゼ:了解。
トム・スタラード:タイヤのアップデートをくれ。
オスカー・ピアストリ:リヤがちょっと苦しいかな。
13周目の1コーナーで、ノリスがフェルスタッペンを抜いて行った。すかさずフェルスタッペンはピットに向かい、アンダーカットを狙う。

後方では9番手のアロンソがコースオフを喫し、11番手まで順位を落とした。
クローニン:左フロントはどうロックしたんだ?
アロンソ:タイヤが終わった。それだけだ。

次周にピットインしたアロンソは、最後尾まで後退した。
ルクレール:メインストレートの右側にマーブル(タイヤかす)はない?
ボッツィ:マーブルはない?
ルクレール:いや、僕が訊いてるんだけど。右に寄ってもタイヤは大丈夫か?
ボッツィ:マーブルは避けろ。
このふたり、依然として意思の疎通がうまく行ってないようだ。
一方ハミルトンは、16周目に早めのピットインをさせられたことが不満だった。
ハミルトン:どうしてこんなに早く入れたの?
アダミ:後ろのアンダーカットを防ぐためだ。
ラッセルを警戒しての措置と思われるが、20周目にピットインしたラッセルはフェラーリの2台を専攻できず。結果的にチームの判断が正解だった。
21周目
スタラード:どこまで行ける? 25周か?
ピアストリ:行けると思うけど、けっこう厳しい。
ジョゼフ(→ノリス):ボックス、ボックス。
21、22周目にマクラーレンの2台が相次いでピットに向かった。
23周目、アルボンに仕掛けたリアム・ローソン(レーシングブルズ)が接触、アルボンはコースオフを余儀なくされた。
24周目
アルボン:リアムが押し出した。
ローソン:コースオフして僕の前に出た。
エルネスト・デジデリオ:ああ、見てたぞ。報告した。
ローソンがアルボンを抜き返したが、2台はまたも接触。アルボンは再びフロントウイングにダメージを負った。
デジデリオ(ローソンに):グッジョブ!
アルボン:フロントウイングにダメージだ。
アーウィン:タイヤの内圧は大丈夫だ。
アルボン:フロントウィングはバラバラだ。5000個くらいの破片が飛んできたよ。

アーウィン(→アルボン):リタイアだ。ピットインして、リタイアする。
ここで10秒ペナルティがアルボンに科された。
アーウィン:10秒ペナルティを消化してから、もう1周してリタイアする。
アルボン:何のペナルティ?
アーウィン:10秒ペナルティを消化する。
アルボン:だから何のペナルティだって?
アーウィン:あとで説明する。
貴重なフロントウイングをふたつも破損し、10秒ペナルティを科されてのリタイア。アルボンにとっては、散々なレースとなってしまった。
────────────────────
F1第9戦無線レビュー(2)に続く
(Text : Kunio Shibata)
関連ニュース
| 12/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
| フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
| 12/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
| 予選 | 結果 / レポート | |
| 12/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | ランド・ノリス | 423 |
| 2位 | マックス・フェルスタッペン | 421 |
| 3位 | オスカー・ピアストリ | 410 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 319 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 242 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 156 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 150 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | カルロス・サインツ | 64 |
| 10位 | フェルナンド・アロンソ | 56 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 833 |
| 2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 469 |
| 3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 451 |
| 4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 398 |
| 5位 | アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング | 137 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 92 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 89 |
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 79 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 70 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 22 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |
| 第24戦 | アブダビGP | 12/7 |



"I just watched about 5000 pieces come off my car!" 


