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フェルスタッペンの連覇がかかる1戦。最速ラップの1点を狙う争い、ペレスの役割も重要に/F1日本GPの注目ポイント

2022年10月5日

 いよいよF1が鈴鹿にやってくる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、日本での開催は3年ぶりだ。タイトル争いも佳境を迎えており、日本GPで今年のチャンピオンが決まる可能性もある。そんな日本GPに向けて、今回はautosport webでもおなじみのF1ジャーナリスト、尾張正博氏がグランプリの見どころを語る。


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 いよいよ日本GPが3年ぶりに開催される。今年の日本GPの見どころはスバリ、ホンダのDNAが宿るHRC(ホンダ・レーシング)製のパワーユニットが搭載されているレッドブルを駆るマックス・フェルスタッペンがホンダのホームコースである鈴鹿サーキットで、2連覇を達成することができるかどうかだろう。


 現在チャンピオンシップでトップを独走するフェルスタッペンの獲得ポイントは341点。選手権2位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)とは104点差、同3位のセルジオ・ペレス(レッドブル)とは106点差となっている。すでに4位以下のドライバーは逆転でタイトルを獲得する可能性は完全に消滅しているため、鈴鹿でタイトルが決定するかどうかは、この3人のパフォーマンスにかかっている。


 フェルスタッペンが日本GPで2連覇を達成するには、日本GPが終了した時点で2位以下に112点以上の差をつけることが条件となっている。優勝(25点)と2位(18点)の差は7点あるため、もしもフェルスタッペンが優勝しても、2位にルクレールが入れば、その差は111点にしかならない。ただし、現在のF1はレースでファステストラップを獲得したドライバーに1点が与えられるため、フェルスタッペンが優勝&ファステストラップを獲得すれば、無条件で2連覇を達成する。


 そこで注目されるのが、鈴鹿との相性だ。鈴鹿の特徴は低速から高速までさまざまなタイプのコーナーが連続したテクニカルコースで、タイヤに厳しいことだ。今年のカレンダーのなかでこれと似たコースはバルセロナ(スペインGP)、シルバーストン(イギリスGP)、スパ-フランコルシャン(ベルギーGP)あたりとなる。フェルスタッペンはこの3つのうちふたつで優勝。7位に終わったイギリスGPはレース中にコース上の破片を拾ってマシンにダメージを負っていたからで、それがなければ優勝していた可能性は高い。つまり、フェルスタッペンが鈴鹿の予選でポールポジションを獲得し、レースをポール・トゥ・ウインで制す可能性は極めて高い。

2022年F1第14戦ベルギーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝
2022年F1第14戦ベルギーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝


 ただし、ファステストラップは難しいかもしれない。というのも、フェラーリが勝てないと判断した場合、フェラーリはルクレールもしくはそのチームメートのカルロス・サインツに、勝負を捨ててレース終盤に緊急ピットインを命じてファステストラップを狙わせ、フェルスタッペンのタイトル獲得を阻止することが考えられるからだ。


 そうなると重要になるのが、フェルスタッペンのチームメイトであるペレスの役割だ。もしペレスがフェルスタッペンに続いて2番手を走行し、フェラーリ勢2台を抑えてチェッカーフラッグを受ければ、その時点でフェルスタッペンのタイトル獲得が決定する。


 ホンダのDNAが宿るエンジンが鈴鹿でタイトルを獲得するのは、1991年以来のこと。33年前はアイルトン・セナのチームメートであるゲルハルト・ベルガーが、セナの王座に大きく貢献し、1-2フィニッシュでタイトルを決めた。


 じつは今年、レッドブルはスペインGP、ベルギーGPでも1-2フィニッシュを飾っている。33年ぶりの歴史的快挙を絶対に見逃してはならない。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2022年F1第6戦スペインGP表彰式 優勝マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2位セルジオ・ペレス(レッドブル)、3位ジョージ・ラッセル(メルセデス)

湊谷圭祐エンジニア&クリスチャン・ホーナー代表&吉野誠メカニック
湊谷圭祐エンジニア&クリスチャン・ホーナー代表&吉野誠メカニック



(Masahiro Owari)


レース

10/3(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
10/4(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
10/5(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※シンガポールGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ336
2位ランド・ノリス314
3位マックス・フェルスタッペン273
4位ジョージ・ラッセル237
5位シャルル・ルクレール173
6位ルイス・ハミルトン125
7位アンドレア・キミ・アントネッリ88
8位アレクサンダー・アルボン70
9位アイザック・ハジャー39
10位ニコ・ヒュルケンベルグ37

チームランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム650
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム325
3位スクーデリア・フェラーリHP298
4位オラクル・レッドブル・レーシング290
5位ウイリアムズ・レーシング102
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム72
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム68
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー55
9位マネーグラム・ハースF1チーム46
10位BWTアルピーヌF1チーム20

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