レッドブルF1の主張通らず。ハミルトンのペナルティに関する再審請求は棄却。提出証拠は無効との判断
2021年7月30日
レッドブル・レーシングは、F1第10戦イギリスGPでのルイス・ハミルトン(メルセデス)への10秒ペナルティについて再審理を請求したものの、スチュワードは、審問を行った後に、これを棄却した。
イギリスGP決勝1周目、首位を争うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とハミルトンが接触、フェルスタッペンはコースオフし、バリアに激しくクラッシュした。フェルスタッペンに幸いけがはなかった。
スチュワードは、接触の責任の大部分がハミルトンにあると判断し、10秒のタイムペナルティを彼に科した。ハミルトンはこのペナルティを消化した上で、優勝を飾った。
レッドブルはペナルティが軽すぎると主張、これについて再度審理を行うよう請求した。FIAは、ハンガリーGP木曜7月29日16時(中央ヨーロッパ時間)に、レッドブルおよびメルセデスへの審問を行うことを決定した。
FIA国際スポーツ競技規則では、「決定が下された時点で再審理を求める当事者が入手不可能であった重要かつ関連性のある新たな要素が発見された場合」に、競技者が再審理を請求する権利を認めている。
つまり、レッドブルがこの基準を満たす証拠を提出できれば、請求が認められ、再審理がスタートする流れとなっていた。今回、レッドブルはチームが作成した4つのスライドを証拠として提出した。その証拠は以下のものだ。
・ハミルトンとフェルスタッペンのマシンから得られたGPSデータ
・ハミルトンが決勝中、同じコーナー(コプス)でシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抜いた際のラインとの“さまざまな比較を示すと主張される”GPSデータ
・インシデントのラップシミュレーションと主張されるもの
・アレクサンダー・アルボンの走りとされるラップに基づき、シルバーストンでのハミルトンの1周目のラインを“再現した”といわれるもの
最後の証拠は、チームが先週木曜にシルバーストンでフィルミングデー走行を行い、リザーブドライバーのアルボンを走らせて、作成したものということだ。
スチュワードはこれらの証拠を見た結果、“重要かつ関連性のある新たな要素”には該当しないと判断した。
さらに、スチュワードは、スライドの一部は「“発見された”ものではなく、再審請求を成功させるための証拠のために作成されたものである」と述べている。
「それらは裁定が出た際に入手可能であった証拠をもとに作られた。したがって、明らかに第14条の要件を満たしていない」
スチュワードは、再審請求を棄却、従って、ハミルトンのペナルティに変更はなく、彼の勝利も維持される。
スチュワードはさらに、レッドブルが書状のなかに記した申し立てについて言及しているが、具体的な内容は公表されていない。
「スチュワードは、競技者の書状においてなされた、ある申し立てに、若干の懸念を持って留意している」と声明には記されている。
「これらは、この再審請求が認められた場合には、スチュワードに関係する申し立てになった可能性もある。スチュワードは、その後の裁定において、その申し立てを直接取り上げたかもしれない。だが、請求が棄却されたため、スチュワードは、これらの申し立てについては一切コメントしない」
(autosport web)
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