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【角田裕毅F1第9戦密着】前戦で苦労したロングランに取り組んだ初日は好調「先週のペースを発揮できてうれしい」

2021年7月3日

 F1第9戦オーストリアGP金曜日の朝、アルファタウリのガレージ裏で、チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズと立ち話をしていたら、筆者の背後から握った拳が伸びてきて、エドルズとグータッチする者がいた。慌てて振り返ると、角田裕毅だった。


 イギリスからイタリアへ居住地を移して1カ月、この間にも角田はいろいろな経験をしたが、それらによって角田は負のスパイラルに陥ることはなく、経験を成長するための糧にして、一歩一歩ステップアップしてきた。


 先週のシュタイアーマルクGPで2戦ぶりにQ3に進出し、ポイントを獲得できた最大の理由は、グランプリウィークエンドの戦い方のアプローチを変えた点だ。いきなりマシンを限界で攻めるのではなく、限界を探りながら、少しずつ攻めていくという姿勢だ。


「それがうまく働いたので、今後も同じようなアプローチで戦うつもり」と語っていた角田は、同じレッドブルリンクで行われるオーストリアGPでも、落ち着いてラップを重ねていた。


 角田が落ち着いてセッションに臨むことができるのは、レッドブルリンクでアルファタウリのマシンに競争力があるからだ。フリー走行1回目は先週に引き続いて5番手。それは角田にとって今シーズンのフリー走行1回目での最高位タイである。ベースのセッティングが決まっているから、無理しなくともタイムが出る。


「今日は好調な1日で、先週のペースを引き続き発揮できてうれしい」と語った角田がこの日、取り組んだのがロングランだった。それはシュタイアーマルクGPのレースで予選ほどペースがコンペティティブでなかったからだ。


「前回のレースで苦しんだロングランについて取り組めたので、とてもポジティブな1日となりました」(角田)

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第9戦オーストリアGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)


 先週と同じサーキットで戦うオーストリアGPだが、タイヤは1段階柔らかいコンパウンドが投入されている。今回のソフトタイヤはC5で、本来であれば、市街地サーキットで使用されるコンパウンド。このタイヤを予選とレースでどう使うのかが鍵となる。


「今日の目的は予選とレースに向けて、できるだけ多くのデータを集めることでした。徐々にラップタイムを上げていきながら、ミスをせずに目的を果たすことができたので、満足しています」(角田)


 角田もこの日、最初のセッションの序盤にグラベルに飛び出すシーンも見られたが、ロングランデータを収集する2回目のセッションではコースオフしたり、スピンを喫するようなミスも犯さなかった。


 初日6番手は、第1戦バーレーンGPと第4戦スペインGPの7番手を上回る初日、自己最高位。タイヤのコンパウンドが変わっても、気象条件が変化しても、角田がレースに臨むアプローチは今週も同じだ。

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第9戦オーストリアGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

2021年F1第9戦オーストリアGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第9戦オーストリアGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第9戦オーストリアGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)



(Masahiro Owari)


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