最新記事
- ニュルブルクリンクでのF1タイヤテストが終了...
- ピレリ、市街地コースで争われるマイアミ&カ...
- ジャック・ドゥーハンの父が語るアルピーヌで...
- ようやくモンツァの改修工事が開始へ。約75億...
- F1がニュルブルクリンクで2020年以来の走行。...
- 【F1ドライバーの履歴書】3年で3冠。ストロー...
- 「問題の半分以上はシャシー」英メディアが分...
- ウイリアムズ、今年のグッドウッドで『FW18』...
- F1スペインGPの新舞台『マドリング』の工事は...
- 【F1ドライバーの履歴書】空席を待ち続けたオ...
- 物議を醸したシューマッハーの黄旗とタイトル...
- 130R手前での減速が目立ったF1日本GP。電気出...
松田次生のF1目線:データロガーを見てビックリ。予選でのハミルトンの特殊な走り方
2021年5月17日
フォーミュラ・ニッポンの元チャンピオンで、現在はスーパーGTでニスモのワークス車両でGT500を戦い、スーパーフォーミュラではチーム監督としてKCMGを率いる松田次生がF1について語る連載企画。今回は2021年第3戦ポルトガルGP、第4戦スペインGPを振り返ります。
・・・・・・・・・・・・・・・・
ポルトガルとスペインの2戦が終わって、レッドブルの弱点が見え、対してメルセデスがクルマの作り込みを合わせてきた感じを受けました。ポルトガルはアップダウンが激しく、かつ少しでも追い風だとクルマのスタビリティがなくなります。だからこそフェルスタッペンは、トラックリミットをはみ出したりしてしまいました。
メルセデスはリヤが安定してハミルトン寄りになってきて、ポルトガルではいい走りをしていました。でもフェルスタッペンも苦しいながらも2位で、あのふたりはとにかく別次元ですね。
ポルトガルのパッシングポイントは1コーナーですが、みんなアウトから抜いていましたね。たぶん、あそこはインだとアンダーが出てしまうんだと思います。外からだとスピードが乗り、鈴鹿の1コーナーのように抜けるのでしょう。直前では勾配が下っていて、しかもDRSも効いてスピードが出るので、イン側と速度差が出るのだと思います。
ところでスペインでは僕はフジテレビNEXTで解説をさせていただいたのですが、そこで一部のドライバーのデータロガーを見せてもらいました。実に興味深い内容なのですが、ハミルトンが予選でオーバーラップ(アクセルとブレーキを同時に踏むこと)しているのにビックリしました。逆にフェルスタッペンはオーバーラップしていないんです。予想では逆かと思っていたんですけど、そうではなかったと。
今季からレギュレーションが変わって、リヤのダウンフォースが減る方向なので、ハミルトンはブレーキング時にリヤが軽くならないようにしているのかと推測します。他にもメルセデスは特殊な走りが見られ、とても意外でした。
あと、角田君とガスリーの比較も見ることができましたが、角田君の方が中高速コーナーは早めに止めていて脱出速度も速いです。だけど小さいコーナーでは全部ガスリーに負けている。早めに止めているけど、早めには立ち上がれていない。小さなコーナーであるターン13、14、15で一気に差がついてしまっています。
ガスリーは小技がうまいですね。コーナーの立ち上がりで早めにシフトアップして、スライドを防いでいたりします。角田君は、自分の速いところは活かしつつ、小さなコーナーをうまく回れることが今後の課題かもしれません。F2よりも大きいF1の車体にまだ慣れていないのかもしれませんね。
彼は無線やインタビューでクルマに対する不満を口にして、後で謝罪のコメントをSNSで発していましたが、もう少し謙虚な姿勢が必要かもしれません。まあ、若いときはそういうこともありますが。
僕も20歳の時に、フォーミュラ・ニッポンで最年少で初優勝して天狗になった時代がありました(苦笑)。ところが結果が出なくなると、周りがさーっと引いていきました。で、トップチームから下ろされた時に、自分が間違っていたことをしみじみ感じるんです。
トップチームにいる時は、もともとクルマが速いから乗りこなすことさえできれば結果が残ります。でも下位チームではクルマを作ることも必要になる。その時の僕はそれができなかったから、苦労しました。まあ、逆にそれでクルマを知ることにもなったんですけど。
そういうことに気づかずに消えていく人もいれば、気づいてまた復活する人もいます。今、角田君はそういう時期なのかもしれませんね。ここはレーシングドライバーとして乗り越えていかなければならない時ですよ!
(Tsugio Matsuda)
・・・・・・・・・・・・・・・・
ポルトガルとスペインの2戦が終わって、レッドブルの弱点が見え、対してメルセデスがクルマの作り込みを合わせてきた感じを受けました。ポルトガルはアップダウンが激しく、かつ少しでも追い風だとクルマのスタビリティがなくなります。だからこそフェルスタッペンは、トラックリミットをはみ出したりしてしまいました。
メルセデスはリヤが安定してハミルトン寄りになってきて、ポルトガルではいい走りをしていました。でもフェルスタッペンも苦しいながらも2位で、あのふたりはとにかく別次元ですね。
ポルトガルのパッシングポイントは1コーナーですが、みんなアウトから抜いていましたね。たぶん、あそこはインだとアンダーが出てしまうんだと思います。外からだとスピードが乗り、鈴鹿の1コーナーのように抜けるのでしょう。直前では勾配が下っていて、しかもDRSも効いてスピードが出るので、イン側と速度差が出るのだと思います。
ところでスペインでは僕はフジテレビNEXTで解説をさせていただいたのですが、そこで一部のドライバーのデータロガーを見せてもらいました。実に興味深い内容なのですが、ハミルトンが予選でオーバーラップ(アクセルとブレーキを同時に踏むこと)しているのにビックリしました。逆にフェルスタッペンはオーバーラップしていないんです。予想では逆かと思っていたんですけど、そうではなかったと。
今季からレギュレーションが変わって、リヤのダウンフォースが減る方向なので、ハミルトンはブレーキング時にリヤが軽くならないようにしているのかと推測します。他にもメルセデスは特殊な走りが見られ、とても意外でした。
あと、角田君とガスリーの比較も見ることができましたが、角田君の方が中高速コーナーは早めに止めていて脱出速度も速いです。だけど小さいコーナーでは全部ガスリーに負けている。早めに止めているけど、早めには立ち上がれていない。小さなコーナーであるターン13、14、15で一気に差がついてしまっています。
ガスリーは小技がうまいですね。コーナーの立ち上がりで早めにシフトアップして、スライドを防いでいたりします。角田君は、自分の速いところは活かしつつ、小さなコーナーをうまく回れることが今後の課題かもしれません。F2よりも大きいF1の車体にまだ慣れていないのかもしれませんね。
彼は無線やインタビューでクルマに対する不満を口にして、後で謝罪のコメントをSNSで発していましたが、もう少し謙虚な姿勢が必要かもしれません。まあ、若いときはそういうこともありますが。
僕も20歳の時に、フォーミュラ・ニッポンで最年少で初優勝して天狗になった時代がありました(苦笑)。ところが結果が出なくなると、周りがさーっと引いていきました。で、トップチームから下ろされた時に、自分が間違っていたことをしみじみ感じるんです。
トップチームにいる時は、もともとクルマが速いから乗りこなすことさえできれば結果が残ります。でも下位チームではクルマを作ることも必要になる。その時の僕はそれができなかったから、苦労しました。まあ、逆にそれでクルマを知ることにもなったんですけど。
そういうことに気づかずに消えていく人もいれば、気づいてまた復活する人もいます。今、角田君はそういう時期なのかもしれませんね。ここはレーシングドライバーとして乗り越えていかなければならない時ですよ!
(Tsugio Matsuda)
…記事の続きは会員登録後閲覧できます。
※こちらの記事は一般&プレミアム会員専用のコンテンツとなります。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
関連ニュース
| 3/27(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
| フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
| 3/28(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
| 予選 | 結果 / レポート | |
| 3/29(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
※日本GP終了時点
| 1位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 72 |
| 2位 | ジョージ・ラッセル | 63 |
| 3位 | シャルル・ルクレール | 49 |
| 4位 | ルイス・ハミルトン | 41 |
| 5位 | ランド・ノリス | 25 |
| 6位 | オスカー・ピアストリ | 21 |
| 7位 | オリバー・ベアマン | 17 |
| 8位 | ピエール・ガスリー | 15 |
| 9位 | マックス・フェルスタッペン | 12 |
| 10位 | リアム・ローソン | 10 |
※日本GP終了時点
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 135 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 90 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 46 |
| 4位 | TGRハースF1チーム | 18 |
| 5位 | BWTアルピーヌF1チーム | 16 |
| 6位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 16 |
| 7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 14 |
| 8位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 2 |
| 9位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 2 |
| 10位 | キャデラックF1チーム | 0 |


