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F1技術解説:フェラーリのコンセプトに追従。メルセデスのサイドポンツーンが大きく進化

2018年6月29日

 フランスGPでパワーユニットの新スペック2.1を投入した1週間後、メルセデスは今季初となる大幅な車体アップデートを持ち込んだ。 


 今季のF1マシンはフェラーリやレッドブル、ハースやウイリアムズに代表されるように、サイドポンツーンの空気取り入れ口に複雑な処理を施すのがトレンドになっている。


 それに対しメルセデスはあくまで、オーソドックスなデザインにこだわっていた。たとえば2本あるうちの上方のカーボン製クラッシャブルストラクチャーは、上述したマシンのように極限まで高さを下げたりはしていない。

メルセデスの新サイドポンツーン(上)、旧サイドポンツーン(下)


 昨年のフェラーリSF70-Hが先鞭をつけたこの空力処理は、空気取り入れ口下部にできるだけ大きな空間を設けられる利点がある。今季の車体開発においては、アンダーカットと呼ばれるこの空間をいかに広くデザインできるかが、空力性能を左右されるとまでいわれた。この領域の多くの空気が通れば通るほど、気流エネルギーが増大し、結果的にダウンフォースが増すからである。


 メルセデスがもしクラッシャブルストラクチャーの設計変更を行なえば、車体のホモロゲを取り直す必要がある。そこで同チームの開発陣は、許容範囲内でできるだけフェラーリのコンセプトに近い変更を行なうことにした。


 空気取り入れ口の形状は現行の三角形から、かなり複雑なものに変化した。サイドポッドの上下は前方に張り出し、下部は両端のポッドフィンと一体化。より整流パーツの性格が強くなった。さらに彼らはバージボードにも変更を加えた他、リヤウィングの翼端板もマクラーレン風の縦に細かくスリットの入ったものを取り入れている(ルノーも、モナコGPから導入)。



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(Translation:Kunio Shibata)


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