F速

  • 会員登録
  • ログイン

アグレッシブに攻めたボッタスとランク6位奪還に成功したルノー【F1アブダビ決勝分析】

2017年11月28日

 2017年F1第20戦アブダビGP、バルテリ・ボッタスが前戦の雪辱を晴らすポールトゥウィンを達成。ルノーのニコ・ヒュルケンベルグも6位に入賞しコンストラクターズランキング6位の座をトロロッソから奪い取った。今宮純氏がアブダビGPを振り返り、その深層に迫る──。 


——————————


 初めて決めた“ハットトリック・ウイン”、コース新記録PPスタートから4冠王に追走されながら最速ラップも出し切ったボッタス。完全優勝の閉幕戦、ロシアGPともオーストリアGPとも違う3勝目だ。あのときハミルトンは4位、1秒前後の対決展開ではなかった。


 中盤27周目あたりがつらかったと思う。DRS圏内1秒差に迫るルイス・ハミルトンを意識しないわけはない。だが彼はあまりミラー・チェック動作をせず、前だけを見つめて(集中し)、自分を鼓舞していた。ここをどう切り抜けるかが『レースの焦点1』。


 しかしハミルトンが“バイスロイ・ホテル”前の16コーナーでオーバーラン。オーバースピードだった。このわずかなミスによって30周目に1.495秒に広がり、31周目には1.700秒、32周目には1.802秒差に。


 たったこれだけの差でもいままで背中に感じていた気配(殺気)が薄まった。ボッタスは持ちこたえた。今年後半そうできずにいたのにこの日ボッタスは耐えきった。先にミスしたのは4冠王のほうだった――。

2017年F1第20戦アブダビGP ルイス・ハミルトン vs バルテリ・ボッタス

 もう一つ『レースの焦点2』、最終盤51周目にボッタスは1分40秒750、52周目に1分40秒650。これが最速ラップとなった。PU状況がプッシュ・ランを許したにせよ、出し切るボッタスにいままでと違うアグレッシブさを見た。


 感情をむき出しにしないフィンランド人気質の彼が52周目に、この1年のありったけの気概をぶつけたのではないか。チームへのアピールでもハミルトンへの対抗意識でもなく、18年の自分のために――。


 あえて言うと、舞台装置が派手なアブダビGPの表彰台“閉会式セレモニー”は地味だった。夜空にドドンと打ち上がる花火、テラスでシャンパン片手のVIPセレブたち、対照的に勝ったボッタスはさほどはしゃがない。きっと彼はかみしめていたのだろう、突然このチャンピオン・チームに入って過ごした長いシーズンのことを。


 トップ3は予選と同じまま、ボッタス〜ハミルトン〜セバスチャン・ベッテル。彼らだけではなく、4位ダニエル・リカルドがハイドロ系トラブルによりリタイアを喫したために、以下キミ・ライコネン〜マックス・フェルスタッペン〜ヒュルケンベルグ〜セルジオ・ペレス〜エステバン・オコンまで1位から8位が全く同じ順列だった。

2017年F1第20戦アブダビGP 9位に入賞したフェルナンド・アロンソ

 だからこそ目立ち光るのが、11位グリッドから10位フェリペ・マッサを抜き9位を得たフェルナンド・アロンソ。ピット側と最終盤に最速ラップを狙おうとPU状況などを逐一確認、最終周に自己ベストラップ。ボッタス、ベッテル、ハミルトンに次ぐ“4位相当”だがセクター3では、ハミルトン以上のセクタータイム(!)。


 15年からマクラーレン・ホンダは60戦。アロンソは体調問題で2戦を欠場、今年はインディ500に参戦し“57戦目”。その最後3戦を10位、8位、9位、3レース連続入賞は最初で最後の戦果である。ここにアロンソがホンダ(現場スタッフ達)と共有したスピリットを受けとめたい。

2017年F1第20戦アブダビGP コンストラクターズランキング6位となったルノーF1

 オーバーテイクは少なかったが『レースの焦点3』はルノー。ヒュルケンベルグ4度目の6位入賞によってランク6位奪還成功。金曜フリー走行から闘争心がほとばしり、きわどいプレーもあったけれどこれがレースというものだ。ハース対トロロッソ対ザウバーの真剣バトルにもそれは言えると思う。中団チーム勢も全力を注いだ閉幕戦であった。



(Jun Imamiya)


レース

3/27(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
3/28(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
3/29(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位アンドレア・キミ・アントネッリ72
2位ジョージ・ラッセル63
3位シャルル・ルクレール49
4位ルイス・ハミルトン41
5位ランド・ノリス25
6位オスカー・ピアストリ21
7位オリバー・ベアマン17
8位ピエール・ガスリー15
9位マックス・フェルスタッペン12
10位リアム・ローソン10

チームランキング

※日本GP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム135
2位スクーデリア・フェラーリHP90
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム46
4位TGRハースF1チーム18
5位BWTアルピーヌF1チーム16
6位オラクル・レッドブル・レーシング16
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム14
8位アウディ・レボリュートF1チーム2
9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム2
10位キャデラックF1チーム0

レースカレンダー

2026年F1カレンダー
第3戦日本GP 3/29
第4戦マイアミGP 5/3
第5戦カナダGP 5/24
第6戦モナコGP 6/7
第7戦バルセロナ・カタルーニャGP 6/14
  • 最新刊
  • F速

    2026年4月号 Vol.2 シーズン開幕直前号