
【】ピアストリ3勝目でマクラーレンがワンツー。ブレーキトラブルという「最悪の悪夢」に見舞われたノリス
3月24日
2025年F1中国GP決勝で、マクラーレンのオスカー・ピアストリは優勝、ランド・ノリスは2位に続き、チームにとって50回目のワンツーフィニッシュを達成した。
ふたりとも1回ストップで走り、ピアストリはピットストップ直後の3周を除いた全周回をリードし、ノリスに9.748秒差をつけて、キャリア3勝目を飾った。
ノリスは3番グリッドからスタート直後に2番手に上がった。ピットストップでジョージ・ラッセル(メルセデス)にアンダーカットされるが、すぐにオーバーテイクし、首位のピアストリを追った。しかしレース終盤、ブレーキペダルのトラブルが発生、最後の数周、ラップタイムが落ち込み、背後のラッセルに接近されたが、1.349秒差で抑え切って、ノリスは2位をつかんだ。

■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=1位(56周/56周)
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「素晴らしい週末だった。マシンは常に最高の状態だった。タイヤは決勝前までのセッションとは全く異なる挙動を見せたが、そんななかで僕たちは素晴らしいレースを走り切った」
「グランドスタンドとパパイヤファンの皆からのサポートは最高だった。ハードワークによって獲得したワンツーというこの結果を誇りに思う。次のトリプルヘッダーに備えてファクトリーに戻るのが楽しみだ」
(レース後の会見で、これがタイトル争いへの一歩になるかと聞かれ)「そう願っている。(でも)それについて考えるのはまだ早い。チャンスはいつでも活用したいと思うが、チャンピオンシップについてはまだ考えていない。目の前のひとつの週末に集中しているんだ。最終的には、それがチャンピオンシップを勝ち取る方法だからね」

■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=2位(56周/56周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「タイヤマネジメントが求められるとても厳しいレースだったが、全体的に今日は良い結果を出せた。1ストップ戦略を予想していた人はあまりいなかったと思う。でもチームはそれをうまく実行し、素晴らしい結果と大量ポイントを獲得した」
「日本に向かう前に、この週末全体を振り返り、良い点と改善すべき点を洗い出す。今週末にサポートしてくれたパパイヤの皆に心から感謝したい」
(レース後、ブレーキトラブルについて聞かれ)怖かった。ブレーキが効かなくなるなんて、最悪の悪夢のようだ。最後の数周で、2〜4秒失ったので怖かった。でも生き残ってなんとか走り切ることができた。本当ならオスカーにプレッシャーをかけたかったけど、今日はそういう日ではなかった。また次に挑戦するよ」

(Text : autosport web)
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