
【】ノリスは悔しい2位「最速のマシンを持ちながら勝利を逃した。僕のスタートが完璧でなかったせい」/F1第10戦
6月24日
2024年F1スペインGP決勝で、マクラーレンのランド・ノリスは2位、オスカー・ピアストリは7位でフィニッシュした。
ポールポジションに就いたノリスは、スタート直後、2番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とのバトルになり、その間に、4番グリッドのジョージ・ラッセル(メルセデス)がトップに浮上、その上、ノリスはフェルスタッペンの後ろに下がってしまった。3番手を走ることになったノリスは、フェルスタッペンにすぐに抜かれたラッセルをかわすことができず、首位のフェルスタッペンとの差がどんどん開いていった。
遅れを取ったノリスは、ライバルたちよりもファーストスティントを長くする戦略を選んだ。フェルスタッペンやラッセルより数周遅い23周目に1回目のタイヤ交換を行ったノリスは、新しいタイヤを生かしてオーバーテイクを繰り返し、35周目にはフェルスタッペンの後ろ2番手に。ノリスは、2回目最後のピットストップは、フェルスタッペンより3周遅く行い、最後まで猛追。しかし2.219秒届かなかった。
ノリスはスペインGPの結果により、ドライバーズ選手権において、シャルル・ルクレールを抜いて、フェルスタッペンに続く2位に上がった。
予選アタックの失敗で9番グリッドからのスタートになったピアストリは、ノリス同様、長いファーストスティントの後、セカンドスティントで新しいタイヤを生かしてポジションを上げ、最終的に7位を獲得した。
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=2位(66周/66周)
1番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト
ファステストラップ:1分17秒115(51周目)
ひと言で言って、スタートが悪かった。遅れを取って、マックスとのバトルになり、彼は完全に横に並んではいなかったが、僕のアウト側にはジョージがいたために、アクションを取れるようなスペースがなかった。それで僕のレースは終わった。
がっかりしている。それでもバロセロナから得られるポジティブな要素はたくさんある。大量にポイントを稼いだし、今日のマシンは素晴らしかった。僕たちはコース上で最速だったと思う。週末を通して努力し続けてくれたチーム全員に心から感謝する。
この後は、オーストリアとシルバーストンに気持ちを集中させる。どちらも僕にとってお気に入りのサーキットだし、良い成績を収めているトラックでもあるから、楽しみだよ。僕たちは好調で、毎週良いパフォーマンスを発揮している。あとは、今後のレースで、僕がいくつか細かい部分で改善すれば、それで問題ない。
(『Sky Sports』に対して語り)最高のスタートではなかったが、悪いスタートでもなかった。最近は接戦だから、1メートルか2メートルの違いが勝敗を分けるんだ。残念だよ。それ以外はいいレースだった。ターン2以降はほぼ完璧だったんだ。でも序盤の負けが大きかった。
予選ではレッドブルの方が100パーセント速かったけれど、今日は僕たちのマシンが最速だった。スタートからゴールまでコース上で僕たちが最速だったのに、勝利を逃した。僕が十分な仕事ができなかったからだ。
今日はレースに勝てたはずだったのに、勝てなかった。逃してはいけないチャンスだったのに。
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=7位(66周/66周)
9番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト
7位でタフな週末を締めくくった。今日のレースはポジティブなものだったと思うが、スペインでの数日間は、全体的にチャレンジングだった。
一番フラストレーションがたまったのは予選だ。あれによってレースを前に、難しい状況に陥ってしまった。
レース中にポジションを上げるために、戦略に関してうまくやれたことがいくつかあった。それでも、結局は今週末はペースが足りなかったと思う。来週のオーストリアでまた頑張るよ。
(autosport web)
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