2023年F1カナダGP表彰式 表彰台に上がりトロフィーを受け取るエイドリアン・ニューウェイ(レッドブル チーフテクニカルオフィサー)

【】13のタイトル獲得を実現したニューウェイにレッドブルF1代表が感謝「チームをマテシッツ氏の想像より大きなものに導いた」

5月1日

 オラクル・レッドブル・レーシングのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2025年の第1四半期をもってチームを離れることを決断したチーフテクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューウェイについて、20年間の活動におけるチームへの貢献に感謝を述べた。

 2006年にレッドブルF1に加入したニューウェイは、技術面においてリーダーシップを取り続け、チームやレッドブル・テクノロジー・グループを引っ張ってきた。ニューウェイはレッドブルに7度のF1ドライバーズタイトルと6度のコンストラクターズタイトルをもたらし、また姉妹チームのスクーデリア・トロロッソ(現在のビザ・キャッシュアップRB F1チーム)のポールポジション獲得と勝利にも貢献している。

 しかしニューウェイはほかの人へそのバトンを渡す時だと述べ、組織を離れることを決断。今シーズンはトラックサイドでのサポートも継続して行うものの、レッドブル初のハイパーカー『RB17』の開発に専念するということだ。

 チーム代表のホーナーは、13のタイトルに貢献したニューウェイに感謝を意を示し、その能力を称賛した。

「過去20年間の最高の瞬間はすべて、エイドリアンが技術面で舵を握っていたときに訪れた。彼のビジョンと才気によって、20シーズンで13のタイトルを獲得することができた」

「F1の枠を超え、より幅広いインスピレーションをグランプリカーのデザインに反映させる彼の卓越した能力、変化を受け入れ、ルールのなかで最もやりがいのある分野を見出し焦点を当てるという彼の卓越した才能、そして勝利へのあくなき意志がレッドブル・レーシングを故ディートリッヒ・マテシッツの想像よりも大きな力へと導いた」

「それ以上にエイドリアンとのこの19年間は非常に楽しかった。 私にとって、エイドリアンがレッドブルに加入したとき、彼はすでにスーパースターのデザイナーだった。それから20年、13回の選手権を経て、彼は真のレジェンドとして名を残すことになった。彼はまた私の友人でもあり、彼が我々のパートナーシップにもたらしたものすべてに、私は永遠に感謝し続けるだろう」

「彼が残した遺産はミルトンキーンズのホールに響き渡り、RB17は彼が我々と過ごした時間を物語るにふさわしい証であり、遺産となるだろう」

2023年F1カタールGPスプリント
2023年F1カタールGPスプリント マックス・フェルスタッペンの3度目のタイトル獲得を祝うエイドリアン・ニューウェイ(レッドブル チーフテクニカルオフィサー)



(autosport web)