
【】角田裕毅12位「ペースはあったが、オーバーテイクが難しかった。ファンの前で入賞できず残念」/F1日本GP決勝
9月24日
2023年F1日本GP決勝で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は12位を獲得した。
9番グリッドからスタートでふたつポジションを落とし、チームメイトのリアム・ローソンの後ろを走行した。ローソンより先に最初のピットストップを行い、順位が逆転、2回目のピットストップはローソンより遅く行い、再び後ろに下がった。終盤はローソンの1秒以内の位置を走り続けたが、オーバーテイクするには至らず、0.885秒差の12位となった。
チーフエンジニアのジョナサン・エドルズは、レースを次のように振り返った。
「レースに向けて、ミディアムタイヤは1セット、ハードは1セットしか残していなかったため、路面温度からして、ハード2セットを持っているライバルたちに対して、少し不利であることは分かっていた。ミディアムタイヤはハードコンパウンドと似た挙動を示すものと予想した」
「タイヤが重要なレースになることは分かっていた。2台をソフトコンパウンドでスタートさせて、序盤のインシデントの後、2台は9番手と10番手に浮上した。ソフトタイヤでのスティントは短く取り、(ニコ・)ヒュルケンベルグ(ハース)の動きに反応。ドライバーたちが良いラップを刻み、ピットストップもうまくいったことで、2台とも前の位置を維持した」
「我々にとって一番の問題は、ミドルスティントで履いたミディアムコンパウンドでのペースだった。デグラデーションが高く、それによって我々のレースは大きなダメージを受けた」
「終盤のハードコンパウンドでのペースは強力だった。しかしそのころにはすでに、アルピーヌ2台の後ろになってしまい、我々のマシンは2台ともポイント圏内のすぐ下でフィニッシュした」
「決勝でポジションを落としたものの、週末のなかでポジティブな兆しをいくつか見つけることができた。予選パフォーマンスが優れていたこととレースでのペースによって、パッケージがうまく機能していることが分かる。以前より一歩前進したということだ」
「マシンの開発を続け、実力でポイントを獲得できる状態に近づいている。シーズン最後まで戦い続けよう」
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
決勝=12位(52周/53周)
9番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ハード
今日はペースがあっただけに悔しいです。そのペースを最大限に活用する機会がありませんでした。
このサーキットでは、他のマシンのすぐ後ろについていくのがとても難しいです。タイヤがすぐにオーバーヒートしてしまうからです。
ハードコンパウンドに交換するためのピットストップのタイミングが遅すぎたように感じます。それによって皆の後ろのポジションになってしまい、前のグループに追いつく必要がありました。
今日は10位をつかむチャンスはなかったと思います。日本のファンの皆さんの前で、自分が良いパフォーマンスを発揮することができず、良い結果を出せなかったことが残念です。ファンの皆さんからたくさんのエネルギーをもらったので、感謝したいです。
最終的に、こういう結果になりましたが、これが現実です。
(autosport web)
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