
【】速さと頭脳で勝利したサインツをフェラーリが絶賛「見事な戦略センス。62周のチェスゲームを完璧に制した」F1第16戦
9月18日
2023年F1シンガポールGP決勝で、フェラーリのカルロス・サインツはポール・トゥ・ウインを達成、シャルル・ルクレールは4位だった。サインツのF1キャリア2勝目により、レッドブルとマックス・フェルスタッペンの連勝がストップした。
ポールポジションからミディアムタイヤでスタートしたサインツは、全周回をリードして優勝を飾った。レースを通して1秒前後のギャップで他のマシンから追われている状況で、特に終盤はトップ4が2秒以内に続いたが、サインツはミスなくレースを完全にコントロールして走り切った。フィニッシュ時、2位ランド・ノリス(マクラーレン)とは0.812秒差、3位ルイス・ハミルトン(メルセデス)とは1.269秒差だった。
フェラーリは、「カルロスは、速さはもちろん、戦術的に優れた頭脳を持ったドライバーであることを証明、62周のチェスゲームを完璧に制した」と述べた。
「カルロスは、他のチームが2回ストップ作戦を実行できる状況を作り出さないため、集団のギャップが広がらないよう、ペースを抑えて走行し続けた」
「残り5周、カルロスは素晴らしい戦略的センスを示した。2番手のノリスにDRSを使える位置まで近づかせて(ノリスを盾にして)、チェッカーフラッグを受けるまで、(フレッシュタイヤを履いたジョージ・)ラッセル(メルセデス)からポジションを防御できるようにしたのだ」
3番グリッドスタートのルクレールは、ソフトをスタートタイヤに選択し、スタート直後にラッセルをかわして2番手に上がり、ファーストスティントではフェラーリ1-2を維持した。セーフティカー出動時のピットストップ後、ルクレールはピットレーンの渋滞により、7番手にポジションを落としたが、終盤、5番手まで上がり、バーチャル・セーフティカー時に前のメルセデス2台がピットインしたのに対し、ステイアウトして、3番手に。フレッシュタイヤでプッシュする2台に抜かれたものの、ラッセルがリタイアしたため、ルクレールは最終ラップで4位に繰り上がった。
シンガポールでフェラーリは37ポイントを獲得。メルセデスは16ポイント獲得にとどまったため、コンストラクターズ選手権2位のメルセデスと3位のフェラーリの差は24ポイントに縮まった。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=1位(62周/62周)
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
最初から素晴らしい週末だった。チームはサーキットの現場でも、マラネロでも、膨大な作業に取り組んできた。彼らはこの勝利に値する。チームとティフォシに勝利を捧げることができて、誇らしく思うよ。
週末を通して完璧な仕事を遂行した。レースの最初から最後までペースをコントロールし、レース終盤にはスリリングな展開になったけれど、ランドにDRSを与えることで、完璧に管理した。
早めにタイヤ交換をしたので、タイヤを長く持たせなければならなかった。終盤は限界に達していたが、なんとかうまくやり切ることができたので、とてもうれしい。
今夜はお祝いだ。でも明日からは鈴鹿に向けて準備を始める。この調子を維持していこう。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=4位(62周/62周)
3番グリッド/タイヤ:ソフト→ハード
チームにとって良い結果になったので、とてもうれしい。この数週間、マシンへの理解を深めるためにたくさんの仕事に取り組んできた。その努力が今日報われたんだ。
週末を通して素晴らしい仕事をしたカルロスに、おめでとうと言いたい。
チームの計画は、僕はソフトタイヤでスタートして、ジョージの前に出て、その位置を維持するというものだった。正しい選択だったし、うまくいったよ。
セーフティカー出動時にピットに入った時、トラフィックでポジションをいくつか落としてしまったのはついてなかった。それでも今日、僕たちはレースをとてもうまく実行したので、僕としてもハッピーだ。
全体的なパフォーマンスとして、一歩前進したのを見ることができてよかった。来週の日本GPでそれを改めて確認したい。
(autosport web)
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