XPB Images

【F速プレミアム】レースが増えると問題も増えるF1のジレンマ/スペイン人ライターのF1コラム

5月12日

 F1第4戦アゼルバイジャンGPはスプリントのグランプリが新フォーマットで開催された。金曜日に予選(決勝レースのグリッドを決める)を行い、土曜日の午前にスプリント・シュートアウト(スプリントでの予選を決定)、そして午後にはショートレースであるスプリントを実施。そして日曜日に通常の決勝レースを行った。いつもとは違うフォーマットはどのような評価だったのだろうか。スペイン在住のフリーライター、アレックス・ガルシアがスプリントフォーマットについて語る。
------------------------------------------------

 アゼルバイジャンGPを見終わって、がっかりした気持ちでテレビを消した人は手を挙げてほしい。私ひとりではなかったと思うのだが……。こういうことも時にはあるものだ。もちろんF1は素晴らしいし、素晴らしいレースも頻繁に行われる。そしてレースがそれほど良くない時でも、他に考えるべき興味深いことがしばしば起きるものだ。そういう意味では、バクー・ストリートサーキットはその独特な特性によってほぼ毎年面白いレースが行われている。では、なぜ今回私はがっかりしているのだろう?

 バーレーン、サウジアラビア、オーストラリアでは“通常”の3回のレースウイークがあったが、その後のアゼルバイジャンは2023年シーズン最初の“スプリントウイークエンド”だった。それに加えてフォーマットが新しくなり、各レースに向けた2回の予選セッションがあった。遠回しな言い方をするつもりはないのではっきり言うが、金曜日の予選の方がよかった!

 これは個人的な意見かもしれないが、現在のF1予選システムは、最高のもののひとつだと感じている。本当に素晴らしいものだと心から思っているので、使うべきタイヤやセッションの割り当て時間を変更することは過ちだと思う。


…記事の続きはプレミアム会員登録後閲覧できます。

この記事はプレミアム会員専用のコンテンツとなります。

※プレミアム500(月額540円)会員登録を行う事で、厳選されたF速本誌の最新記事をお楽しみいただけます。

F1速報プレミアムとは
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。