ニューヨークで行われたレッドブルRB19の発表会に参加したクリスチャン・ホーナー代表(左)とフォードのジム・ファーリーCEO(右)

【】レッドブル代表、フォードのF1復帰を歓迎「この提携がもたらす可能性に大いに期待」アメリカでの活動も拡大へ

2月4日

 2月3日、レッドブルはアメリカのニューヨークで2023年シーズンを戦う新型マシン『RB19』を公開した。この発表会にはチーム代表のクリスチャン・ホーナーをはじめ、ドライバーのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレス、リザーブドライバーのダニエル・リカルドらが参加した。

 発表会は、レッドブルTVなどを通じて世界中に配信された。そして最後にはアメリカの大手自動車会社『フォード』のCEOであるジム・ファーリーが登場し、ホーナーとともにレッドブルとフォードの提携を発表。この発表会が始まる前には、フォードが2026年からF1に復帰することを明らかにしたが、詳細については明かされていなかった。

 この提携により、レッドブルのパワーユニット部門である『レッドブル・パワートレインズ』は『レッドブル・フォード・パワートレインズ』となり、レッドブルとアルファタウリに2026年から2030年までパワーユニット(PU)を供給することになる。提携が始まる2026年にはPUのレギュレーションが変更されるが、新規定のPUを開発するにあたり、フォードは専門的な技術をレッドブルに提供するということだ。

 ホーナーは、F1に復帰するという決断を下したフォードを歓迎し、この提携に大きく期待しているとプレスリリースにコメントを寄せた。

「2026年からレッドブル・パワートレインズのパートナーになるフォードを、彼らの母国で一緒に祝い、歓迎したい」

「これは真の戦略的技術パートナーシップとなる。チームが先頭で戦い続けるために、フォードはバッテリーやハイブリッド技術などで(チームを)支援する。このパートナーシップがグローバルに双方にもたらす可能性について、我々は大きな期待を抱いている」

レッドブルRB19の発表会でお披露目された『レッドブル・フォード・パワートレインズ』のロゴ
レッドブルRB19の発表会でお披露目された『レッドブル・フォード・パワートレインズ』のロゴ

 レッドブルがイギリス以外の国でシーズンのスタートを切ったのは、今回が初めてのことだ。2023年はアメリカでグランプリが3戦開催されることになっているが、レッドブルは今後アメリカでグランプリ以外の活動も行う予定だとホーナーは明かした。

「オラクル・レッドブル・レーシングでは、常に物事を最初に行い、他とは違うことをするよう努力している。今回、初めてイギリス以外の国でシーズンをスタートさせたが、どのF1チームもアメリカでシーズンをスタートさせるのは初めてだ」

「アメリカにおける我々のスポーツの成長は無視できない。アメリカには5000万人以上のF1ファンがおり、そのうちの72%が我々を応援してくれている。ファンがここで我々を受け入れてくれたことは、非常に特別なことだ」

「2023年、オラクル・レッドブル・レーシングはレースだけでなく、レッドブル・ショーランや、今年の後半にはF1チーム初のロードトリップやthe USA Grand Tauroなど、これまで以上にアメリカ国内で活動する予定だ」

レッドブル、2023年ローンチイベントでフォードとの提携を発表
レッドブル、2023年ローンチイベントでフォードとの提携を発表

フォードのプロトタイプマシンを操るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)
フォードのプロトタイプマシンを操るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

フォードのプロトタイプマシンを操るセルジオ・ペレス(レッドブル)
フォードのプロトタイプマシンを操るセルジオ・ペレス(レッドブル)



(autosport web)