【F速プレミアム】【王者フェルスタッペンの戦い】“鋼の精神”でチャンスを掴み逆転優勝。チャンピオン争いに一歩前進
5月18日
アメリカ・フロリダ州でF1初開催となったマイアミ・インターナショナル・オートドローム。未経験のサーキットでレッドブルのマックス・フェルスタッペンが前戦エミリア・ロマーニャGPに続き連勝を飾った。一方でチームメイトのセルジオ・ペレスはマシンに問題が発生。今後のレースに向け懸念が残った。スイス在住のF1ジャーナリスト、マチアス・ブルナーがフェルスタッペンの週末を振り返る。
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マイアミで開催されたグランプリは、私たちには目新しいものを数多く見せてくれた。フェルスタッペンが体験した900馬力のスワンプ・バギー(注:浅い沼地のようなコースでレースをする特殊な水陸両用車)もそのひとつだ。レッドブルのプロモーション活動の一環として、現F1世界王者はこの見た目も奇妙な乗り物をドライブする機会を得た。マックスは笑いながら言う。「とにかく驚いたね。こんな代物は、これまで一度も見たことがなかったから。でも、実際に走らせてみると、すごく楽しかったよ。スロットルを床まで踏み込むと水の上を滑走するみたいになるし、エンジンの音も本当にクールだ」
そうして沼地で楽しんだあと、彼は別の沼に足を取られた。またしても最悪のプラクティス初日を送り、一日を通じてたった15周しか走れなかったのだ。クルマがオーバーヒートの兆候を示した上に、ギヤボックスのトラブルやハイドロリック系の問題に見舞われ、彼自身もトリッキーなマイアミのサーキットで二度ほどコースオフを演じたのである。
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