【】メルセデスF1、2022年型PUのパワー向上に期待。新ターボチャージャーが効力発揮か
1月23日
2021年に8年連続でのF1コンストラクターズタイトル獲得を成し遂げたメルセデスだが、パワーユニット(PU)時代のなかで初めて圧倒的な強さを失っていた。2022年に再び絶対王者にふさわしい力を取り戻すための準備に、メルセデスは全力を注いでいる。
メルセデスが2022年型F1マシン『W13』に搭載するパワーユニットを設計するにあたり、解決すべ大きな問題がふたつあった。ひとつは2021年にルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスを苦しめた信頼性の問題だ。メルセデスのパワーユニットは耐久性が乏しく、ドライバーはふたりともレギュレーションで認められたエレメント数を超えた交換を行わなければならず、グリッド降格ペナルティを繰り返し受けた。
メルセデスのパワーユニットに関するふたつめの目標は、パワー上のアドバンテージを取り戻すことだ。
信頼性改善に関する変更は主にICEにおいてなされ、パワー向上についてはターボチャージャーに焦点が当てられた。メルセデスは2022年に向けて、これまでとは大きく異なるターボチャージャーを導入するものと考えられている。
メルセデスの関係者の話によると、ターボを大型化することによるパフォーマンスゲインは、そのサイズの変化がもたらす空力効率の低下を上回るものであると判断し、シャシー担当チームの同意を得てこの変更に踏み切ったという。
メルセデスは、あらゆるコンディション下で最も強力なパワーを発揮できるエンジンになるという自信を持っている。ターボチャージャーのサイズを大型化することにより、メキシコなどの高地での苦戦を克服することができ、一方で他のコンディションでのパフォーマンスが犠牲になることもないと予想しているのだ。
2022年F1では、燃料がバイオエタノールの割合を10パーセントに引き上げられた『E10燃料』に変更される。これにより20bhpが失われると予想されているが、フェラーリはシェルの尽力によって、すでにパワー低下を克服できたといわれている。メルセデスも同様に、ペトロナスの貢献により、失われるパワーを取り戻すことができているという。
メルセデスのブリックスワースのファクトリーでは、ハミルトンと新チームメイトのジョージ・ラッセルがタイトルをかけて戦うために必要なパワーユニットを用意することができるという期待が高まっている。
(Grandprix.com)
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