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【F速プレミアム】グランプリのうわさ話:モンツァで開かれる新F1レギュレーション協議にポルシェ、アウディも参加

9月8日

 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。

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 今後導入予定のレギュレーションに適合するF1パワーユニットの製造を検討しているマニュファクチャラー6社が、今週末にモンツァで、FIA国際自動車連盟とF1の代表者たちと、スポーツの将来にとっては重要な協議を行うことになった。エンジンの構造、採用されるハイブリッドシステム、パワーユニットがレース毎に消費できる燃料総量、マニュファクチャラーのコスト上限、その他多くの細かい点も含めた条件の合意期限が迫るなかで、協議にはメルセデス、フェラーリ、アルピーヌのほか、新たなマニュファクチャラーとなるレッドブルと、参入が見込まれるアウディ、ポルシェの各社が再び加わることになっている。

 2026年の初めから適用される規則について、FIAの決定権限を弱めるために全員で一致して条件に合意するための、これが最後のチャンスと見られる。マニュファクチャラー各社にとっての切り札は、全員一致の合意がなければ新たなエンジン規則の導入時期を2025年に前倒しできない、ということだ。条件合意を達成するために、これまで数週間にわたって各チーム代表、テクニカルディレクター、さらには各自動車メーカーのCEOたちまでがいつ終わるともしれない交渉を続けてきたのはそのためだ。

 今のところ、V6構造を維持し、MGU-H(熱エネルギー回生システム)をなくしてMGU-K(運動エネルギー回生システム)の出力を上げ、燃料の流量を10パーセント減らし、さらにバイオ燃料への100パーセント移管を断行するという方向性は変わっていない。ポルシェ、アウディ、レッドブルは、新たなスタートを切る自分たちが既存のマニュファクチャラーたちと対等な条件で競えるために、ルールがシンプルになることを望んでいる。


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