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【F速プレミアム】グランプリのうわさ話:幻となったマゼピンのファステストラップ

9月1日

 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。

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 茶番劇となったベルギーGPは、F1史上初めてファステストラップを獲得したドライバーがいないグランプリとなった。レースが正式に3周目で止められ、セーフティカーの先導でマシンがピットに入らざるを得なかったからだが、F1のルールでは最終結果はドライバーが走り終えた最後から2番目のフルラップを採用することになっており、公式のレース順位はピットからのアウトラップがセーフティカーの後ろで終わった時の記録が元になる。

 ベストタイムが出ることはなかったため、ファステストラップで表彰されるドライバーはいなかった。ニキータ・マゼピンとハース、そして彼らのファンにとっては期待外れなことだった。マゼピンは2周目では最速ドライバーだったのだが、それは公式結果としてカウントされなかったのだ。いずれにせよマゼピンはトップ10圏外を走っていたため、ファステストラップでハーフポイントを得ることはなかっただろうが、少なくとも彼の名前は記録に残るはずだった。たとえそれがF1史における茶番劇に関連するものであってもだ。


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