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【】ホンダF1辛口コラム 前半戦総括:効果のないメルセデスとの心理戦を止めてレースに集中を

8月23日

 ホンダがパワーユニットを供給しているレッドブルの活躍を甘口&辛口のふたつの視点からそれぞれ評価する連載コラム。レッドブル・ホンダの走りを批評します。今回はF1の2021年シーズン前半戦の戦いを辛口の視点で振り返っていく。

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 私は毎年、新年を迎えるたびに、「もっとポジティブな人間になる」という誓いを立てる。だが2月の初めにはその意志が崩れ去ってしまう。そうして元の皮肉屋の老人に戻り、他人の短所や欠点にばかり目を向け、長所や功績を無視するようになるのだ。私の妻に聞けば、それについていくらでも話をしてくれるだろう。

 だが今年は例外で、自分を褒めたいぐらいに前向きさを保っている。それは私の性格のもうひとつの特徴によるものかもしれない。私は、皆が進もうとする方向とは必ず逆の方を目指す、あまのじゃくだ。コロナ禍で、誰もが家に閉じこもり、出歩くのを制限され、健康が政治的な問題になっている。当然、我々の世代の誰もが今、暗い気持ちになっているのだが、そうなると私は逆に、物事の明るい面を見るようになってくるわけだ。

 妙にポジティブな私を見て、妻やその友人たちは、隠れてお酒でも飲んでいるんでしょう、と言っている。なかには私がすっかりもうろくしてしまったと言い出す者もいる。後者に関しては断固として抗議するが、前者については反論を控えよう。

 レッドブルとホンダは、不運な出来事によってハンガリーGPを悲惨な結果で終え、選手権トップの座を明け渡した。日本の旧友たちが、サマーブレイクの間、嘆き続けたので、私は懸命に慰めようとした。

「こういう風に考えたらどうだろう」と私は提案した。

「トップと僅差の選手権2位だ。それにがっかりしているのは、勝利が見えているからこそだ。レッドブルもホンダも久しぶりにそういう立場に立った。すごいことだと思うよ」


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