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【F速プレミアム】グランプリのうわさ話:F1への道を諦め、アメリカで活躍の機会を探るドライバーたち

8月17日

 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。

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 ロマン・グロージャンやマーカス・エリクソンが今年のインディカー・シリーズに参戦して成功を収めていることに、近い将来のF1昇格や復帰の見通しが非常に低いと思われるヨーロッパ拠点のドライバーたちが着目している。アレックス・アルボンは、2022年に活動拠点をアメリカ本土へ移すことを視野に、先週すでにインディアナポリスでドライバーズマーケットの情報収集を行っていたが、同様の可能性を探求するのは彼にかぎらない。

 ニコ・ヒュルケンベルグは、最近「もしも来年のF1シートが獲得できなかったら、僕にとってのF1はそこで終わりだ」と語り、インディカー参戦への意欲を示した。驚くべきことに、ル・マン優勝経験をもつ彼に対して、WEC世界耐久選手権への新規参戦を目論むマニュファクチャラーたちはほとんど興味を示していないようだ。ダニール・クビアトは、フォーミュラEへの転向を望んでいるようだが、彼もやはりアメリカでのレース機会を探している。

 インディカーだけでなくIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権も選択肢にしているのは、ケビン・マグヌッセンがWECのスポーツカーレースにマニュファクチャラーとして復帰するプジョーに加わった場合、彼のシートが空くからだろう。IMSAで大変な好成績を挙げてきたフェリペ・ナッセも、インディカーへの転向がささやかれているほか、先週末にインディカーへのデビューを果たしたクリスチャン・ルンガーを含む数名のF2ドライバーたちも同様の動きを検討しているという。若手にとってはF1昇格のチャンスがほとんどないためだ。


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