【有料記事】セカンドドライバーのレッテルが貼られたボッタス。フランスGPからの3連戦が正念場
6月11日
ヘイキ・コバライネンの名前は、日本ではよく知られている。マクラーレン・メルセデスでの2年間を含むF1ドライバーとしての実績があるから、というだけではない。彼はスーパーGT GT500クラスに長年参戦を続けており、2016年にはタイトルも獲得しているからだ。コバライネンは、F1で輝かしいキャリアを築くものと思われていた。ジュニアカテゴリーで非常に優れた成績を収めた後、最初にテストドライバーを務めたルノーで、チームに好印象を与えた。1年間をジャンカルロ・フィジケラのチームメイトとして過ごした後、彼は2008年にフェルナンド・アロンソと入れ替わるかたちでマクラーレンF1に加入。ルイス・ハミルトンとペアを組んだ。
前年にアロンソをとことん苦しめたハミルトンに対して、コバライネンも当初は互角の走りを見せていた。第9戦イギリスGP予選で、ハミルトンよりもかなり速いスピードで堂々のポールポジションを獲得したときには、彼のマクラーレンでの長期にわたる地位が確定したようにも見えた。ところが、日曜日の決勝レースでは雨天で大混乱のなか、ハミルトンが序盤で簡単にコバライネンを抜き去ったうえ、2位に大差をつけて優勝し、一方のコバライネンは周回遅れとなった。
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