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【F速プレミアム】【F1コラム】オコンの後塵を拝し、本領発揮には程遠いアロンソの状況
5月19日
2年間F1を離れていた2度の世界チャンピオンがグリッドに戻ることが、非常に特別なことであることは否定しようがない。それがフェルナンド・アロンソのようなドライバーであればいっそうエキサイティングなことだ。アロンソは成功への計り知れない渇望を常に抱いてきた。それは昨今のインディカー、世界耐久選手権、ダカールラリーへの挑戦でも見て取れる。だがシーズン序盤の彼が少々F1に不慣れだったのは事実だ。常にそういうものだろうが、それでも当初の私はそうなるとは思えなかったのだ。
開幕戦バーレーンでは素晴らしい予選の走りで順調なスタートを切った。彼はチームメイトのエステバン・オコンよりも速く、アルピーヌのエースドライバーになるかのように見えた。残念ながら、サンドイッチの包み紙によって引き起こされた奇妙な状況がブレーキの不具合を生み、リタイアとなったが……。そして、その後は第2戦エミリア・ロマーニャGP(イモラ)と第3戦ポルトガルGP(ポルティマオ)だ。これらは真のドライバーのためのサーキットだ。だがチームを移籍したドライバーたちが苦戦してきた場所でもある。ふたつのコースでアロンソは、調子を大きく上げたオコンの裏で影を潜めてしまった。オコンは予選でもレースでもアロンソより速かったのだ。アロンソはそれぞれ10位と8位、オコンは9位と7位でフィニッシュした。
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