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【F速プレミアム】ライコネン観察日記:複雑なルールをチームも知らず…30秒ペナルティで貴重なポイントを失う
4月27日
2021年のF1世界選手権シーズンは、まったく先が読めないものになっている。その最たる例が、中団グループの争いだ。イモラで行われたエミリア・ロマーニャGPの予選Q1では、ほんの1秒にも満たない差でヒーローと負け犬とに立場が分かれた。マクラーレンのランド・ノリスが1'15.009で3番手につけて人々を驚かせたのに対し、1'15.974を記録した41歳のベテラン、キミ・ライコネンは16番手であえなくノックアウトを喫したのである。
アルファロメオのチーム首脳は困惑していた。バーレーンの開幕戦では、わずかな差でポイント獲得こそ逃したものの、キミと僚友アントニオ・ジョビナッツィのクルマには、トップ10圏内を争うだけの力があることが証明されていたからだ。
ところが、イモラでのアルファロメオには、ライコネンが期待したほどの競争力はなかった。「バーレーンで示されたのは、素性の良いクルマを手に入れても、ポイントが保証されるわけではないということだった。好成績を収めるか、ノーポイントで終わるかは紙一重だ。レースをトップ10でフィニッシュしたければ、どんなミスも犯さずにしっかり戦う必要がある」
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