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【F速プレミアム】ライコネン観察日記:オーストリアGPでポイントは獲得したものの、レースを台無しにしたブルーフラッグに不満

7月12日

 長年キミ・ライコネンの「番記者」を務めるフィンランド人ジャーナリストのヘイキ・クルタ氏が見た、アイスマンの言動をお送りするF1速報web限定連載。F1第9戦オーストリアGPではポイントを獲得したライコネン、本来は機嫌がよくなるはずがふたつの理由で怒り心頭だったようだ。

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 オーストリアGPの週末、キミ・ライコネンはふたつの「不運」に見舞われた。そして、われらがアイスマンはその両方にムカつきながら、シュピールベルクを離れた。

 アルファロメオC38の競争力は、フランスGPで投入された新しい空力パーツによって明らかに向上していた。しかも、クルマはレッドブル・リンクとの相性が良く、土曜日にはチームのふたりのドライバーが揃ってQ3に進出。レースでもライコネンが9位、僚友のアントニオ・ジョビナッツィが10位と、今季初のダブルポイントフィニッシュを達成した。

 チームボスのフレデリック・バスールに「おめでとう」と声をかけると、彼は「予選でのライコネンの6番手、ジョビナッツィの7番手は、私たちにはポールポジションにも等しい」と答えた。実際、アルファロメオの2台はレッドブルの1台、フェラーリの1台よりも前方のグリッドを獲得したのだから、これ以上は望めないほどの好位置だった。


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