2021年F1第3戦ポルトガルGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝

【】ハミルトンが97勝目「マックスに抜かれた時は『なんてばかなんだ』と自分を罵った」メルセデス/F1第3戦決勝

5月3日

 2021年F1ポルトガルGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは通算97回目の優勝を挙げた。

 ハミルトンは2番グリッドからミディアムタイヤでスタート、序盤のセーフティカー後のリスタートでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)にかわされるが、数周後に2番手を取り戻し、20周目にバルテリ・ボッタスを抜いてトップに立った。37周目にハードタイヤに交換、ピットストップを遅らせていたセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)を抜いて首位を取り戻し、そのまま優勝を飾った。

 シーズン2勝目を挙げたハミルトンは、合計69点で、ドライバーズランキング2位のフェルスタッペンとの差を8点に広げた。

2021年F1第3戦ポルトガルGP 優勝したルイス・ハミルトン(メルセデス)と3位のバルテリ・ボッタス(メルセデス)
2021年F1第3戦ポルトガルGP 優勝したルイス・ハミルトン(メルセデス)と3位のバルテリ・ボッタス(メルセデス)

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
 身体的にも精神的にも、本当にきついレースだった。すべてをうまく整えた状態で走り続ける必要があったんだ。風が強くて、ミスが出やすいコンディションだった。バルテリほどいいスタートを切ることができなかったし、リスタートでポジションを落としたこともよくなかった。本当にがっかりしたよ。でも、最終的に満足いくレースになった。3番手を走り、素晴らしいドライバーふたりをオーバーテイクしなければならなかった。こういうレースをするために、自分は生きているんだと感じる。

 ライバルとのギャップはとても小さいから、今年は1点が大きな価値を持つ。僕はカート時代からバトルが大好きだ。僕たちチームは、あらゆる手段を講じて戦いに挑む。このマシンからすべてのポテンシャルを引き出すために取り組んでいく必要がある。

(リスタートでフェルスタッペンに抜かれたことについて語り)当然、前のバルテリに集中していた。でもほんの一瞬、マックスの位置を確認するためにミラーを見たら、その瞬間にバルテリが加速していったんだ。それでバルテリを抜くチャンスを失った。あれはよくなかったね。

 僕はバルテリのトウ(スリップストリーム)に入っていたが、マックスが僕を抜くためにラインを変え、僕も動いたことで、彼にバルテリのトウを与えてしまった。「お前ばかだな」って自分に言ったよ。

 でもその後、すごいバトルをすることができた。ファンには喜んでもらえたんじゃないかな。

■ボッタス「エキゾーストセンサーのトラブルで2位を諦めざるを得なかった」

 2021年F1ポルトガルGP決勝で、バルテリ・ボッタスはポールポジションから3位を獲得した。

 ミディアムタイヤでスタート、序盤をリードするが20周目にハミルトンに抜かれ、36周目にハードに交換し、コースに復帰した直後にフェルスタッペンに抜かれた。レース後半にはエキゾーストセンサーのトラブルが発生したことでフェルスタッペン追撃を諦めたが、63周目にソフトタイヤに交換してファステストラップを狙い、1分19秒865をマーク。最終ラップにフェルスタッペンは同様にソフトタイヤでアタックしてタイムを更新したが、その際にトラックリミット違反を犯したため、ファステストラップ・ポイントはボッタスのものとなった。

2021年F1第3戦ポルトガルGP スタート直後のバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトン(メルセデス)
2021年F1第3戦ポルトガルGP スタート直後のバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトン(メルセデス)

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=3位
 ポールからスタートしたのだから、これは目指していた結果ではない。もちろん優勝を獲得したかった。結局一番の問題はファーストスティントでペースが上がらなかったことだ。今のところ、理由が分からない。

 ピットストップ後、ハードタイヤのウォームアップに時間がかかり、マックスに追いつかれてしまった。その後、エキゾーストの温度センサーに問題が発生し、直線スピードが理想的ではなくなり、マックスに近づいて2位を奪うのは難しくなった。その後、パワーが戻ってきたので、ファステストラップを記録することができた。重要な1点だ。

 これから2日間で今週末のことを分析し、学習し、それから次の週末に集中する。また全力で戦うよ。



(autosport web)