【】ホンダが今季3戦連続表彰台「勝ちたかったのが本音だが、タイトル争いにおいて大きな意味がある2位」と田辺TD/F1第3戦
5月3日
2021年F1ポルトガルGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2位、セルジオ・ペレスは4位だった。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは10位、角田裕毅は15位で、ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)搭載車3台が入賞を果たした。
フェルスタッペンは3番グリッドからミディアムタイヤでスタート。序盤のセーフティカー出動後のリスタートでルイス・ハミルトン(メルセデス)をパスして2番手に浮上するが、4周後に抜き返された。35周目にハードに交換。翌周にピットインしたバルテリ・ボッタス(メルセデス)がピットアウトした直後、フェルスタッペンはオーバーテイクを決めて2番手に上がった。ハミルトンを抜くのは難しい状況だったため、残り2周の64周目にソフトタイヤに履き替えて、2番手を維持したままファステストラップを狙い、最終ラップに1分19秒849を記録。いったんはこれがファステストラップとされるが、ターン14でトラックリミット違反があったと判断されてタイムを取り消された。フェルスタッペンは今季3戦連続で表彰台に上っている。
セルジオ・ペレスは4番グリッドからミディアムタイヤでスタート、直後にカルロス・サインツJr.(フェラーリ)に抜かれて5番手に落ちる。序盤のセーフティカー後にサインツを抜くが、ランド・ノリス(マクラーレン)に前に出られ、引き続き5番手を走行することに。15周目にノリスをオーバーテイク、しかしすでにトップ3とのギャップが大きく拡大していた。ペレスはミディアムタイヤで長いスティントを走り、ピットストップを遅らせたことで38周目からトップを走行。ハミルトンに抜かれた直後、51周目にピットに入り、ソフトタイヤを装着して最後まで走った。ペレスは途中、ニキータ・マゼピン(ハース)を周回遅れにする際にブロックされ、接触しかけるというインシデントがあり、マゼピンには5秒のタイムペナルティが科された。なお、ペレスはファン投票による『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選ばれている。
ガスリーは9番グリッドからソフトタイヤでスタート。序盤はポジションを保って走り、24周目にミディアムタイヤに交換、12番手でコースに復帰した。9番手までポジションを上げた後、48周目と49周目にダニエル・リカルド(マクラーレン)とフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に抜かれ、11番手に。しかし終盤にポジションダウンしてきたサインツの前に立ち、入賞を果たした。
角田は14番グリッドからミディアムタイヤでスタート、21周目にハードに交換する1回ストップで走った。1周目に順位を落とし、15番手を走行中にピットストップ。いったん最下位に落ちた後、33周目に15番手に上がり、それ以上はポジションを上げることなく、1周遅れでフィニッシュした。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
今日はレッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が予選結果から1つポジションを上げて2位表彰台、ペレス選手はグリッドポジションを維持して4位を獲得しました。特に、フェルスタッペン選手は、昨日の予選でポールポジションを逃したことも影響しての2位ですので、もちろん勝ちたかったというのが本音ですが、シーズン初戦から確実に表彰台でフィニッシュしてポイントを獲得できていることは、今後のチャンピオンシップ争いを考慮すると大きな意味があったと思っています。
スクーデリア・アルファタウリ・ホンダにとっては過去2戦と比較して難しいレースになりましたが、そんな中でもガスリー選手が粘り強い走りで10位入賞を果たしました。角田選手にとっては厳しいレース週末になりましたが、タイヤに熱が入りにくくスリッピーなコンディションでの予選、レースを経験したことで、今後に向けて多くのことを学んでくれたのではないかと考えています。
来週にはまたすぐにスペインでのレースがやってきます。限られた時間の中ではありますが、十分に準備をして臨みたいと思います。
(autosport web)
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