【】マリーナで「F1オタク」なヨットを発見@アブダビ現地情報
11月28日
いよいよ今シーズンのF1も最終戦。ムッシュ柴田氏もパドックへ戻ってきまして、ヤスマリーナのあちらこちらをレポートしてくれます。「11月までレースがあるって長くない?」と思うこともありましたが、これで終わりだと思うと名残惜しい……。
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長いようで短かったようで、やっぱり長かった今シーズンも、とうとう最終戦にたどり着きました。ヤスマリーナは、いつ来ても夜景の美しいサーキットです。モナコのような歴史や伝統はなくとも、華やかさでは負けてません。
メディアセンターの食堂もマリーナ脇にあって、ま、食事自体はそれなりなんですが(とはいえ今夜のマトンカレー美味しかった!)
フィリピン系スタッフたちは、とにかく明るい。アブダビをはじめとする中近東の富裕国にはインドやバングラディッシュ、フィリピンやインドネシアから出稼ぎの人々が、たくさん来てますね。
この食堂、何よりロケーションが最高です。
実に絵になるので、各国テレビ局も盛んに利用しています。これはイタリアSKYの収録風景ですが、この写真だけで解説者が誰か一発で当てられたら、よほどのレース好きですよ。
答えは2012年GP2チャンピオン、ダビデ・バルセッキでございます。「GP2を制したのにF1へ上がれないなんて」と一時は文句たらたらでしたが、最近すっかりあきらめモード。彼の言うことはもっともで、F1直下カテゴリーの覇者がF1シートを得られないのは確かに問題ですね。今季チャンピオンのステファン・バンドーンも来季は日本のスーパーフォーミュラで、ほぼ確定のようだし……。
話が脇道にずれました。こちらはマリーナ側から撮った写真ですが、BBCのリー嬢にインタビューされてるリカルドくん。表に回ってみると……
なんかヘンなヒゲを生やしてる。ヒゲのないときは感じなかったけど、ラテン系の血は争えませんね。
もうひとつだけマリーナのネタを。毎年決まった場所に、英国ユニオンジャックを高々と掲げたヨットが停泊してるんですが、船尾の文字がユニークなことに気がつきました。
でかでかとマレイ・ウォーカーと書いた上に「私がとてつもなく間違ってるのでないかぎり」という有名なセリフが。マレイは世界で一番有名と言っても過言ではない、英国BBCのF1コメンテーターでした。彼がドライバーの名前やチーム名、予選やレースの順位を間違えるのは日常茶飯事で、大らかな人柄のせいなのか、視聴者は間違いも含めて彼の実況が大好きでした。そして、そんな間違いをやらかすときに限って、マレイは自信満々に、このセリフを口にしていたのです(笑)。
ちなみにHMSはHer Majesty's Ship(女王陛下の船)の略かと。おもに英国海軍所属の船に使われるもので、この船のオーナーのジョークでしょうね。ともあれオーナー、かなりのF1オタクと見ました。
とりとめのないおしゃべりは、これくらいにしまして。最後に日本GP以来5戦ぶりにレース復帰したウイリアムズの白幡メカニックの、元気な姿を紹介します。
作業中いつも床につけている膝にバイキンが入って腫れ上がったんだそうな。まだ膝パッドをつけてる姿がちょっと痛々しいですが、でも元気な姿を再び見られて本当に良かった!