2015.10.12

アクション満載。ペレスは効果的にタイヤをマネージ


2015年F1第15戦ロシアGP 決勝
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(c)LAT
2015 ロシアグランプリ 決勝

ルイス・ハミルトン、ソフトよりもスーパーソフトでのスティントが長い1ストップ戦略で、2番グリッドスタートからロシアグランプリを制す
冷涼なコンディション下、摩耗とデグラデーションは低いレベルに:
一貫してプッシュすることができた大半のドライバーが1ストップを採用
ピレリ、2019年までのFormula One商業契約を締結:次は公式なFIAの手続きへ

2015年10月11日、ソチ
メルセデスのルイス・ハミルトンが、イベント満載のロシアグランプリを1ストップ戦略で制しました。2番グリッドからスーパーソフトでスタートしたハミルトンは、32周目にソフトへ交換し、ソフトよりも長い距離をスーパーソフトで走行しました。レース前半の2回のセーフティーカー導入が、このような走行を可能にしました。ハミルトンは、セバスチャン・ベッテルに並ぶキャリア通算42勝目を挙げ、ドライバーズタイトル獲得へ王手をかけました。

昨日までと同様に冷涼なコンディションとなり、低い路面温度下でのタイヤウォームアップが、レース戦略の不可欠な要素となりました。ロータスのパストール・マルドナード、ウィリアムズのフェリペ・マッサ、ザウバーのマーカス・エリクソン、マクラーレンのフェルナンド・アロンソ以外の全ドライバーがスーパーソフトでスタートを切りました。

上位勢を除く数多くのドライバーが、2回目のセーフティーカー導入周回(11周目以降)の機会を活用してピットストップを行い、この中でフォース・インディアのセルジオ・ペレスがトップグループに躍り出ました。7番グリッドからスタートしたペレスは、終始効果的なタイヤマネージメントを行い、3位の座を獲得しました。

FP3での事故によって予選を欠場したトロ・ロッソのカルロス・サインツは、グリッド後方からのスタートを強いられました。サインツは、頭脳的な1ストップ戦略と力強いレースペースでポイント圏内の7位まで順位を上げましたが、メカニカルトラブルによって残り6周時点でリタイヤしました。

摩耗とデグラデーションのレベルが低くなったことで、大半のドライバーが、路面が滑らかなロシアでのデフォルトの選択肢である1ストップ戦略を採用しました。2回のセーフティーカー導入もスティントを長くする一因となりました。

決勝のスタート前、ピレリが2017-2019年にかけてFormula One活動を継続するための商業契約を締結したことが発表されました。詳細は、Formula One統治機構であるFIAとの手続きを進めていく中で発表される予定です。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター
ポール・ヘンベリーのコメント:
「まず始めに、2017-2019年にかけてFormula One活動を継続するための商業契約をバーニー・エクレストンと締結できたことを嬉しく思います。今後はFIAとの公式な手続きを進めていく予定です。レースに関しては、十分なフリー走行が行うことがでずにタイヤ情報が不足していたことで、ドライバーとチームは、リアルタイムに変化する状況に反応すべく、レース状況を注意深く読みながら即座に決断しなければなりませんでした。彼ら全員が、このような課題にも問題無く対応できたことは、Formula Oneのレベルの高さを証明しています。アクション満載のレースで、多彩な戦略と、ポジションアップに貢献した効果的なタイヤマネージメントが見られました」

コンパウンド毎のラップタイム上位:
スーパーソフト
1/マッサ/1分40秒881
2/ハミルトン/1分41秒336
3/マルドナード/1分41秒520

ソフト
1/ベッテル/1分40秒071
2/ライコネン/1分40秒294
3/ハミルトン/1分40秒573

最長スティント:
スーパーソフト/40周(アロンソ)
ソフト/41周(ペレス、バトン)

Truth-O-Meter:
我々は、53周のレースで1ストップ戦略が最速と予測し、ハミルトンは、この予測とほぼ同じ戦略を採りました。我々の予測戦略は、スーパーソフトでスタート、18〜22周でソフトへ交換というものでした。2回のセーフティーカー導入によってスティントが長くなり、ハミルトンは、首位を譲ることなく32周目にピットストップを行いました。

(ピレリ ジャパン株式会社 プレスリリース)

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