【】2台完走で信頼性の向上をアロンソも実感。一方で「エンジンよりもギヤボックスの方が問題だった」と新たな課題も
5月7日
アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのフェルナンド・アロンソは、2026年F1第4戦マイアミGPにおいて信頼性が向上したことを評価したものの、一方でこの週末は新たにギヤボックスの問題に直面したと語った。
アロンソにとって、マイアミGPは珍しく安定した走りができたレースだったが、それ以外に喜べることはほとんどなかった。マイアミGPでは、今シーズン初めてアストンマーティンの2台のマシンが完走しチェッカーフラッグを受けたものの、結果自体はアロンソが15位、チームメイトのランス・ストロールが17位で、チームが苦戦していることを浮き彫りにした。また、問題はひとつ解決したかに見えたが、すぐに別の問題も浮上した。

アロンソのレースは、雨が降らないことに賭けた長い第1スティントに大きく左右された。この戦略は、楽観主義というより、むしろ必要に迫られてのものだった。
「僕たちは雨が降るのをただ待っていた。もし雨が降れば、1ストップ戦略を避けられるかもしれなかった」
「でもそれほど大きな変化はない。なぜなら僕たちは他のマシンより1ストップ分遅れているからだ。だから、たとえ雨が降って彼らが1回余計にピットストップをしたとしても、依然として僕たちより前を走ることになる」
「だからできることはあまりないが、戦略マネージメントとタイヤマネージメントから学ぶことはできる。今回初めて、僕たちは2台のマシンを完走させることができた。いくらか信頼性が向上したということだし、これがマイアミでのレースから得られるポジティブな要素だ」
つまり、パフォーマンスが不足している週末においては、最後までやり遂げること自体が進歩とみなされたということだ。
■マイアミの週末はギヤボックスに問題発生
シーズン序盤にホンダのパワーユニット(PU)を悩ませていた振動問題は制御できたかに見えた。しかし、その安堵は束の間のものだった。
「正直に言って、週末を通してエンジンよりもギヤボックスの方が問題だった」とアロンソは明かした。
「わからないけれど、電子制御系(の問題)だと思う。シフトダウンとシフトアップの時にすごく変な挙動で、うまく制御できなかった」
「カナダGPに向けた最優先課題はこれだ。カナダはヘビーブレーキングの必要な場所が多いので、現状ではギヤボックスの挙動を改善する必要があると思う」
これはよくあるパターンであり、一歩前進すると、すぐにまた別の問題が発生するということだ。駆動系の弱点があると苦労するカナダGPが迫っているため、懸念はすでに高まっている。

■アップグレードは夏以降を予定
マイアミで状況が明確になったとしても、それは励みになるようなものではなかった。アロンソは今後のことを現実的に捉えており、突然状況が好転するとは考えていない。
「いや、どうなるか見てみよう。ドライバビリティに関しては進歩できると思う。パフォーマンスはそうではないから、チームと一丸となって取り組むことが必要だ。非常に厳しいレースになるだろう」
「同じことの繰り返しだと感じるだろう。毎週木曜日、金曜日、土曜日、日曜日にメディア対応をしなければならないからね」
アロンソ自身も認めているように、質問さえも繰り返されるようになってきている。
「いや、あなた方が自身の仕事をするのはいいことだ。僕たちは速く走っているけれど、メッセージは繰り返しだ」
「夏が終わるまでアップグレードの予定はないので、カナダに来て(質問を受ける)必要はない……カナダで期待していることは同じだし、オーストリアでも同じだ。チーム全員のフラストレーションをコントロールする必要があるけれど、みんなリラックスしていると思う」
「夏以降、シーズン後半戦はよりよい成績を残せるよう、全員が全力で取り組んでいる。それを実現できるかどうか見てみよう」
アロンソとアストンマーティンにとって、マイアミGPは飛躍ではなく、現状を再認識させるレースだった。信頼性は向上しているかもしれないが、パフォーマンスの方は難しく、道のりは長くて単調で、今のところ大きな変化はないように見える。

(Text : autosport web)

