60万人のファンの前でコラピントがデモラン。母国アルゼンチンのF1復活を願う「僕たちは復帰に相応しいと示した」
4月26日(日)、BWTアルピーヌF1チームのフランコ・コラピントは、母国アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのパレルモ地区でF1のデモランを行った。ブエノスアイレスの街路は青とピンクに染まり、コラピントはパレルモ地区をハイテンションなフェスティバル会場へと変貌させた。そしてこのイベントは、アルゼンチンのF1に対する情熱が最高潮に達していることを証明した。
単なるショーというより、まるで国民的な祝典のような雰囲気のなか、地元の英雄をひと目見ようと60万人を超えるファンがパレルモ地区にあるリベルタドール通りとサルミエント通りに集まった。このイベントでは、アルゼンチン空軍によるフライバイや、会場の熱気を最高潮に高める音楽パフォーマンスも行われた。
今年初めてF1のフルシーズンを戦うコラピントは、ただスピードを出すだけでなく、魂も込めてイベントに臨んだ。アルピーヌの2026年カラーリングを施したロータスの2012年型マシン『E20』でファンを魅了し、アルゼンチン出身の伝説のドライバー、ファン・マヌエル・ファンジオが駆ったメルセデスW196のレプリカもドライブし、過去への敬意も示した。


第2戦中国GPでアルピーヌでの初ポイントを獲得したばかりの22歳のコラピントにとって、故郷の街並みを背景に響くV8エンジンの甲高い咆哮は、まさに感動的な節目となった。2001年のガストン・マッツァカーネ以来のアルゼンチン人F1ドライバーとなったコラピントは、国民の期待を笑顔で受け止めてきており、日曜日に行われたデモランは彼にとって感謝の気持ちを表す方法だった。
走行後、コラピントは「素晴らしい1日だった。正直、個人的にも本当に楽しんだ。夢が叶ったんだ。今日は本当にハッピーな日だ。みなさんや、長年私を支えてくれたすべての人たちと楽しんだよ」と語った。

ドーナツターンやタイヤスモークの向こうには、より明確で力強いメッセージが響いていた。それは、アルゼンチンは再び世界の舞台に立つ準備ができている、ということを伝えている。1998年の最後のグランプリから約30年が経つが、60万人という規模のファンがF1の首脳陣に対して紛れもないメッセージを送ったのだ。そして、コラピントは先頭に立ってその勢いを牽引している。
「僕はアルゼンチン人が大好きだ。世界最高のファンだし、それを見せることができてよかった。なぜなら、僕たちはF1カレンダーに復帰し、再びレースを開催するのに相応しいことをF1に示しているからだ」
パレルモの雰囲気を見る限り、“コラピント効果”は、南米の中心地へ恒久的なグランプリを復活させるために必要な起爆剤となるかもしれない。
